城島 右肘痛で登録抹消…最悪手術で長期離脱も

[ 2011年6月11日 06:00 ]

9日、右ひじを袖で隠して練習する阪神の城島。患部をかばってか?ボールは下から放り投げる

 阪神・城島健司捕手(35)が10日、右肘痛のために出場選手登録を抹消された。原因は遊離軟骨とみられ、2週間前から痛みを訴えていた。

 10日、QVCマリンで行われた全体練習には参加せず大阪に戻り、11日からは西宮市内の2軍施設で治療に専念。攻守の要の長期離脱となれば、リーグ最下位タイと低迷するチームにとってはさらなる痛手となるのは間違いない。

 城島は5日のオリックス戦(甲子園)で先発出場も、5回で交代。6日以降は3試合連続でベンチを温めていた。これまで「チーム戦略上なので…」と欠場理由を明かさなかったが、スローイングの動作を回避するなど異常は明らかだった。「そりゃあ、痛いよ」と真弓監督。手術の可能性を含めて今後方向性を決めるが、遊離軟骨の除去手術となれば一般的に送球できるまで約2カ月。実戦復帰は早くても9月となる。吉田バッテリーコーチも「ねずみ(遊離軟骨)があるんでしょ。我慢しながらやっていたんじゃないか」と心配する。

 今後は楽天からFA加入した藤井を代役に起用する方針で固まっているが、真弓監督が今後の見通しについて「今のところ立っていない」と話すなど、復帰のメドは完全に白紙といえる。昨年11月に左膝半月板を手術し、5月には腰痛にも苦しめられるなど打率・189と大不振。それでもチームの巻き返しには必要不可欠な存在だけに、指揮官も「一日でも早く治してほしい」と祈るように話した。

 【城島過去の故障】

 ◆右手人さし指骨折 ダイエー時代の00年4月13日の西武戦で、守備中にファウルチップが直撃し骨折。復帰まで2カ月以上を要した。

 ◆右鎖骨骨折 02年6月10日の日本ハム戦で、守備の際にファウルチップを右肩に受けて骨折。前半戦を棒に振った。

 ◆左すね骨折 ソフトバンク時代の05年9月22日ロッテ戦で自打球を当てて骨折。シーズン残り試合とプレーオフを欠場し、オフにFAでマリナーズに移籍。

 ◆右太腿裏肉離れ マ軍時代の09年4月15日のエンゼルス戦で痛め、15日間の故障者リスト(DL)入り。

 ◆左足親指骨折 09年5月25日のアスレチックス戦で走者と接触し負傷。3カ所の亀裂骨折が判明し再びDL入りする。復帰には約1カ月かかった。

 ◆左膝半月板損傷 阪神に移籍し、10年9月20日の巨人戦の走塁時に古傷が悪化。11月9日に手術を受けた。復帰が危ぶまれたが、今年4月12日の広島との開幕戦でスタメン出場。

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2011年6月11日のニュース