延長12回大熱闘!西武1―1広島ドロー!

[ 2011年6月10日 21:41 ]

9回、西武・中島(左)に同点ソロを浴びた広島・サファテ

交流戦 西武1―1広島

(6月10日 西武ドーム)
 プロ野球交流戦、西武―広島4回戦は10日、西武ドームで行われ、西武はルーキー牧田、広島はエース前田健が先発した。

 昨シーズンはセ・リーグの投手タイトルを独占した前田健だが、今季はここまで9試合に先発して2勝4敗、防御率4・06と、一方、新人サブマリンの牧田は8試合に登板して防御率2・69と好投を続けながら、勝ち星には恵まれず2勝3敗。ともに3勝目を目指してのマウンド。初回、牧田は3者凡退。前田健は1死から栗山に左前打を許したものの、石原が盗塁を阻止、無失点で切り抜けた。

 2回、広島は1死から岩本が右前打で出塁したが、牧田のけん制にひっかかりアウト。その裏、西武は坂田中前打、後藤左翼線二塁打で2死ながら二、三塁と絶好のチャンスを迎えるが、銀仁朗が中飛に終わり先制はならなかった。

 3回はともに3者凡退。序盤、両投手とも順調な立ち上がりだ。4回、広島は2死から丸が中前打を放つが、栗原が三振。西武は1死から中村が左前打で出塁したが、フェルナンデス、坂田が連続三振に終わった。

 5回は広島3者凡退。西武は2死から秋山が右前打で出塁するとすかさず盗塁。得点圏に走者を送ったが、片岡は空振り三振に倒れ逸機。

 6回も投げ合いが続いた。広島は1死後、天谷が二塁・片岡の失策で出塁したが、東出、梵が凡退。西武は1死から中島が左越え二塁打を放ったが、打者中村の時にけん制タッチアウト。中村も三振でなかなか均衡が崩れない。

 迎えたラッキーセブン。広島は栗原が1死から左前打で出塁。しかし次打者の岩本が二ゴロで併殺に倒れた。西武も2死から後藤四球で出塁したが、銀仁朗が三振。8回もともに3者凡退で、0―0のまま勝負は9回に持ち込まれた。

 広島1死、1番東出が中越えに大飛球!東出は二塁を蹴って一気に走り三塁打となった。2番は梵。2球見送って1―1から外角球をスクイズするがファウル!次のボールを見送って2―2となった後、梵は3バントスクイズを敢行!インコースのかなり難しい球だったが打球は投前に転がり東出はホームに突入!セーフ!ついに広島が先制点をもぎとった。

 広島は前田健から抑えの切り札・サファテが9回マウンドへ。ところが先頭打者・中島は4球目をフルスイングすると、センターへ一直線!9号同点ホームランだ!ただ、中村、フェルナンデス、坂田と以後は打ち取られ、投手戦は延長に持ち込まれた。

 10回、広島は1死から岩本が四球を選ぶが後続が抑えられた。

 その裏、西武は先頭・後藤がこの日2本目の安打を左前に運ぶ。続く銀仁朗は送りバント。ところが突っ込んできた三塁・石井と捕手・石原が交錯、球はファウルグランドをコロコロと転がり内野安打に!次打者・秋山のところで“ピンチバンター”原を起用。見事に犠打を決め1死二、三塁。となると広島バッテリーは片岡敬遠で満塁策を選択。1死満塁で栗山が登場した。西武サヨナラか?しかしここはサファテが踏ん張って三振に斬って取った。続いて同点弾の中島。サヨナラ満塁弾か?だが、簡単に追い込まれ最後は高めの球を振って三振!西武は絶好機を逃して11回に突入した。

 11回、西武はミンチェ、広島は永川勝を投入。どちらも3者凡退に打ち取ってさあ最終イニング、12回だ。

 12回、西武のマウンドは岡本篤。先頭・梵は三振に倒れたが、丸が四球を選ぶ。次打者・丸のところでけん制に負けず二盗に成功。西武バッテリーは栗原を敬遠気味に歩かせた。ここで西武ベンチは江草を投入。広島は中東に代え前田智。前田智は2球目を打って二ゴロ併殺打。絶好の勝ち越し機が一瞬でついえてしまった。これ以上の延長はないため、広島の勝ちは消滅した。

その裏、西武は代打石井義が内野安打で出塁(代走佐藤)。8番銀仁朗は絶妙の犠打を決めて1死二塁。そして9番原のところで代打平尾が登場も、広島バッテリーは敬遠を選択して一、二塁となった。1番片岡が決めるのか。しかし永川勝も踏ん張る。片岡を3球三振に打ち取って2死だ。次は栗山。最後の打者になるのか…?永川も投げにくそう。カウントは3ボール2ストライク。しかし栗山の打球は力なく一塁へ。栗原が自らベースを踏んでゲームセット!延長12回ドローに終わった。

 西武は10安打しながら連敗脱出できず。勝利が目の前にあっただけに残念な引き分けになった。

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