東洋大・藤岡 大会最多タイ19奪三振 日米15球団が視察

[ 2011年6月9日 06:00 ]

<福岡大・東洋大>藤岡は2失点も19奪三振の大会タイ記録で完投勝利を飾る

全日本大学野球選手権2回戦 東洋大3―2福岡大

(6月8日 東京D)
 東京ドームと神宮球場で1回戦2試合と2回戦5試合が行われた。東洋大は今秋ドラフトの目玉、藤岡貴裕投手(4年)が、福岡大相手に大会最多記録に並ぶ19奪三振の快投。既に1位指名の方針を固めているロッテの球団幹部の前で圧倒的な実力を披露し、連覇へ向けてスタートを切った。また、近大工学部の久保田高弘投手(3年)が、名桜大戦で大会史上6人目の無安打無得点試合を達成した。

 今大会の主役である藤岡が鮮やかな奪三振ショーで幕開けだ。これまでの自己最多だった15を上回る19奪三振。「そこまで取れると思っていなかったので意識はなかった。タイ記録に並べたのは自信になった」。東海大・菅野、明大・野村の「ビッグ3」のうちの2人が欠けた大会で、いきなり輝きを放った。

 序盤は力みからボールが浮き、3回は2死からいずれも詰まらせながら3連打を浴びて先制点を与えた。4回にも味方のミスから失点。それでも左腕から繰り出す最速147キロの直球とスライダーを軸に5回まで15のアウトのうち、4者連続2度を含む13個を三振で奪い、観衆の度肝を抜いた。

 「きょうはスライダーが一番良かった。(神宮に比べて)東京ドームはマウンドが高い分、腕を振り下ろせば曲がる」。スライダーで奪った三振が9個。マウンドの傾斜を利用し、鋭角に落ちる決め球はいつも以上に威力を増した。福岡大の打者はことごとくボールゾーンの球に手を出した。

 ネット裏には日米15球団が視察に訪れ、今秋ドラフトで藤岡を1位指名する方針を固めたロッテは5人態勢でチェック。石川晃球団運営本部長は「一つ一つの球が一級品。最終決定じゃないけど、1位指名の方針は固まっている」とあらためて能力の高さを認め、近日中にも1位指名を正式に表明する見込みだ。

 この日は、高橋昭雄監督の63歳の誕生日。逆転勝ちでの辛勝に「勝ててホッとしてる。優勝を目指します」と勝利をプレゼントできたことを喜んだ。前回大会のMVP左腕が、頂点を目指して力強く第一歩を踏み出した。

 ◆藤岡 貴裕(ふじおか・たかひろ)1989年(平元)7月17日、群馬県生まれの21歳。桐生一では3年春のセンバツ出場。東洋大に進み、3年春のリーグ戦で3試合連続完封を含む6勝。昨夏の世界大学野球選手権ではキューバ戦に先発するなど、主力として活躍した。リーグ通算は41試合で21勝8敗、防御率1・39。1メートル83、85キロ。左投げ左打ち。

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