ついに…須田8試合目でプロ初勝利「生意気かもしれないけど…」

[ 2011年6月7日 06:00 ]

<横浜・西武>プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に笑顔の須田

交流戦 横浜3―1西武

(6月6日 甲府)
 甲府で期待の新星が花開いた。横浜の須田が6回4安打1失点。登板8試合目にして、ようやくプロ初勝利を手に入れた。

 「やっと勝つことができた。ファンの皆さん、チームにも迷惑をかけた。これから勝ち続けたいです」。ドラフト1位ルーキーはヒーローインタビューで力強く誓った。

 3回まで無安打投球。直球、シュートで右打者の内角を攻めた。4、5回は走者を許したが無失点で切り抜けると、5回に先制点をもらった。過去7戦は援護をもらってから守りに入って白星を逃していた。攻める気持ちを前面に押し出した6回、石井義に同点打を許したが、なお2死一、二塁では踏ん張った。「とにかく腕を振った。失点後に開き直れたのが成長」と振り返った右腕を、打線がさらなる援護で白星をプレゼントした。

 「生意気かもしれないけど0―0だったら、先に点を与えない感じがある。記念球は育ててくれた両親に渡します」と須田。初勝利が即戦力右腕に勇気と自信を与えた。

 ▼JFE東日本・蔵元修一前監督 チームみんなの愛情で勝たせてもらった感じだね。すぐにメールが来ました。“お祝いよろしくお願いします”と。(JFE東日本の)30年以上使用していた打撃ケージも契約金で新しくしてくれた。まだ生で登板を見たことないから1度見たいね。

 ▼横浜・田中幸雄スカウト(須田の担当スカウト)コースは間違えても高さを間違えない男が、高めで痛打を浴びてきていた。1勝しかできなくても、1年間投げられれば評価はしてもらえる。しっかり頑張ってもらいたい。

 ▼横浜・吉田投手コーチ(須田について)もともと素質がいい投手。攻める姿勢は野手の信頼につながる。あと2回ぐらい投げられる投手になってほしい。

 ▼横浜・江尻(2番手で7回の1イニングを無失点に抑え、早大の後輩・須田の白星に貢献)マウンドでは須田の初勝利のことを考える余裕はなかった。でも良かったですね。

 ▼横浜・村田(須田について)丁寧に投げていた。「打線が点を取るまでは抑えてくれ」と話していた。

 ◆須田 幸太(すだ・こうた)1986年(昭61)7月31日、茨城県生まれの24歳。土浦湖北3年春にセンバツ出場も済美(愛媛)に敗れて初戦敗退。夏は茨城大会3回戦敗退。早大1年春からベンチ入りし、4年春には最優秀防御率を獲得。大学通算8勝3敗。JFE東日本では昨年都市対抗で8強進出に貢献。家族は両親と兄。1メートル75、76キロ。右投げ右打ち。

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2011年6月7日のニュース