金泰均、劇的今季1号!最下位転落危機救った!

[ 2011年6月5日 06:00 ]

<横・ロ>スタンドの声援に答える金泰均

交流戦 ロッテ6-5横浜

(6月4日 横浜)
 負ければ最下位転落。その土壇場で、ロッテ・金泰均(キム・テギュン)に劇的な一発が飛び出した。2点を追う9回2死一、二塁。開幕からチーム39試合目、自身97打席目での待望の今季1号は、チームの危機を救う逆転3ランだ。

 「最後の打席は本塁打しか狙っていなかった。後ろにつなぐ考えはなかった。少し振り遅れた感じだったけど、うまく打球が上がってくれた」

 1ストライクからの2球目、山口が投じたフォークが抜けるのを見逃さない。140キロの失投を引きつけて強振。本塁打狙いで腹をくくって振り抜いた打球は右中間席に着弾した。それまでの打席は「ポイントが前になりすぎて変化球を空振りしていた」と振り返ったが、上体が突っ込む悪癖を修正し、本来の右方向への長打を取り戻した。

 5月17日の中日戦(QVCマリン)でダイビングキャッチを試みた際に右手首を捻挫して離脱。サブロー、荻野貴、清田と主力野手に故障者が続出したことで、3日に1軍に緊急昇格して4番に座ったが、走者を置いた場面で凡退。試合後、コーチ陣を介して、西村監督からの「中途半端な打撃だけはやめてくれ。4番なんだから、振って三振でもいいじゃないか」との言葉を伝えられた。手首の回復具合は9割程度でアイシングが欠かせない。それでも指揮官のゲキに、痛む右手で打球を押し込んだ。

 チームの連敗は4でストップ。西村監督は「よく打ってくれた。ああいう形で3点取ると、あしたから違った野球ができる」。交流戦の最下位からも脱出。この1勝を今度こそ上昇のきっかけにしたい。

 ▼ロッテ・里崎(8回に2試合連続の3号ソロ)打てて良かった。打撃の調子はまあまあです。まだ100試合以上ある。自分のやることをやるだけです。

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