セ全敗阻止 ヤクルト唯一のセ・リーグ白星

[ 2011年6月2日 06:00 ]

<ロッテ・ヤクルト>9回2死一、二塁のピンチをしのいだ林昌勇(右から2人目)を中心に笑顔のヤクルトナイン

交流戦 ヤクルト3―2ロッテ

(6月1日 QVCマリン)
 何とかセ・リーグ最後の砦(とりで)を守った。この日行われた交流戦でヤクルトが唯一のセ白星。小川監督は「パ・リーグが強いのは分かっています。その中でやっていかないといけないですから」と苦笑いだ。

 序盤に2点を失う劣勢も3回に同点。さらにホワイトセルのバットで均衡を破った。7回2死二塁、吉見の124キロスライダーを左中間へ決勝二塁打。前の打席まで2三振を含む3打数無安打。小川監督は代打に福川を待機させ「一、三塁という状況なら代えるつもりだった」と明かした。

 崖っ縁で結果を出した助っ人は5月25日以来の打点に「青木くんがスコアリングポジションにいたので、彼を(本塁に)迎えられるボールを待っていた」と笑った。昨年6月に来日して打率・309、15本塁打。神宮室内には若手の早出練習より早く現れ、打撃練習を行うなど努力を怠らない。バットのグリップエンドには08、09年ダイヤモンドバックス時代の背番号29を刻印。メジャー経験を心の支えにして異国でただひたすらにバットを振っている。

 チームは交流戦初の連勝でリーグ首位をキープ。2位中日とのゲーム差を1に広げた。ホワイトセルはヒーローインタビューに参加したつば九郎から「よくやった」と褒められると上機嫌で「きょうから新しい月になったし、いい交流戦ができる」と気勢を上げた。

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2011年6月2日のニュース