松田、3長打3打点!“持ち味”初球打ち封印

[ 2011年5月30日 06:00 ]

<ソ・横>初回2死満塁、3点適時三塁打を放った松田はガッツポーズ

交流戦 ソフトバンク7-1横浜

(5月29日 ヤフーD)
 ソフトバンク・松田宣浩内野手(28)が得意の初球打ちを捨てた。29日の横浜戦(ヤフードーム)では3本の長打で3打点と活躍。初回2死満塁では追い込まれながら、右中間に走者一掃の三塁打を放った。昨季までは初球から何でも手を出す傾向が強かった若き大砲の成長が、交流戦無傷の8連勝を支えている。

 初球打ちは持ち味。だが、その思い切りの良さからボール球にも手を出してしまう。それが昨季までの松田だった。ところが、この交流戦は10試合、計36打席で一度も初球を振っていない。

 初回、1点を先制し、なお2死満塁。この場面でも横浜先発・ハミルトンが投じた初球の外角高め直球を平然と見逃す。コースはわずかにボールだったが、2球目のスライダーも手を出さない。ファウルを挟んで、1ボール2ストライクと追い込まれたが、4球目の外角144キロ直球を完璧にとらえる。打球は右中間を深々と破り、走者一掃の適時三塁打となった。

 ハミルトンとは初対決。「動くと思ったボールがあまり動かなかった」。外国人投手特有の「動く球」であるか軌道を確かめ、直球を仕留めた。第2打席の左翼線二塁打は3球目、第4打席の左越え二塁打は2球目と、3本の長打を放った。

 昨季の投球数別打率を見ると、初球が最も高い・310(10球以上は除く)で、本塁打も19本中、5本記録。だが、球数を見るにつれて打率が下がる傾向にあった。ところが、今季は得意の初球は8打数(3安打)しかない。その理由について「今は追い込まれても自信がある」と言う。実際、6~7球目でも・318をマークしている。

 ▼ソフトバンク・秋山監督(初回の攻撃は)うまくつながった。つないでつないでポンと点が入った。凄くいい形で点が取れている。

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