ソフトG倒で交流戦負けなし5連勝!松田が決勝適時二塁打

[ 2011年5月25日 21:15 ]

2回、ピンチに金刃を併殺に仕留め、先発の和田(左)と喜ぶソフトバンク・川崎

交流戦 ソフトバンク2―1巨人

(5月25日 東京ドーム)
 ソフトバンクが引き分けを挟んで今季初の5連勝。5回に松田の2点二塁打で先制。和田が6回1失点で3勝目。7回以降は森福―ファルケンボーグ―馬原とつないだ。馬原は今季初セーブ。巨人は好投の金刃を援護できず、3連敗。

 交流戦ここまで6試合消化して4勝2分けのソフトバンク。一方、オリックスにまさかの連敗を喫して苦しむ巨人。先発はソフト・和田に対し、巨人は好調・金刃を立てた。巨人先発1番は今ブレーク寸前の大田だ。

 1回、ソフトバンクは川崎が二塁内野安打で出塁。しかし本多が送りバントを失敗し、併殺。3番内川も二飛に倒れ、無得点に終わった。

 その裏、巨人は大田が中前打で出塁。藤村も左前打で続き、坂本が送って1死二、三塁だ。しかしラミレスの当たりは二塁ライナーで2死。阿部は見送り三振に倒れ、巨人は先制の好機を逃した。

 2回、ソフトバンク3者凡退の後、巨人がまたチャンスをつかむ。先頭・長野が四球で出塁。すかさず盗塁し無死二塁。矢野一ゴロで三進後、高橋信は敬遠気味に歩かされた。1死一、三塁。金刃はバントをするが、投手真正面のゴロとなり、1―6―3の併殺。またも巨人は大きな先制機を逃した。

 金刃は序盤から好投。4回まで1安打、3人ずつで抑え込んだ。川口投手総合コーチはここまでの金刃について「いいピッチャーだね。きょうも自分のピッチングができている。コース、高さ、球の切れも申し分ない」と期待している様子だった。

 しかし、好調のソフトバンク。打順が一巡するとつかまった。まず、4番小久保が左前打、多村も右前打で続くと小久保は一気に三塁を陥れる好走塁(多村もその間に二塁へ)。そして松田が右方向へ適時二塁打。小久保、田村と還って2点先制だ!さらに1死後、松田が三塁へ盗塁。そして山崎がスクイズを試みるが、ここは巨人バッテリーが外し、松田は本塁憤死した(記録は盗塁死)。それでも好投の金刃を打って畳みかける攻撃は首位の底力を感じさせた。

 ただ、和田はいまひとつ安定しない。ここまでは0点に抑えていたが、常に走者を背負う苦しい内容。味方が先制した直後に失点した。2死を取った後、大田が初球を打って左中間二塁打。続く藤村がプロ入り初打点となる中前打を放ち、1点を還した。藤村は「泰示(大田)が前を打ってくれて勢いをつけてくれたので思い切り打つことができた。体が良い感じで反応してくれた。日本を代表する投手(ソフトバンク・和田)から打つことができて本当にうれしい」と初打点の感想を話した。

 巨人は6回も阿部が中前打、長野四球で1死一、二塁の好機を築くが、矢野、高橋信が連続三振。なかなか和田を攻略できない。

 7回、ソフトバンクは和田から左腕・森福が登板。一方、巨人も金刃に代打・谷を送ったが、空振り三振に倒れた。大田凡退後、藤村が初の猛打賞となる中前打を放ち、食い下がる。しかし坂本が二飛を打ち上げつながらなかった。

 ソフトバンクは8回にファルケンボーグ、9回に馬原が久々1軍マウンドに立ち逃げ切り態勢。ファルケンボーグは先頭のラミレスに内野安打を許したものの、後続抑え無失点。そして開幕から不調で2軍落ちしていた馬原が紺田、古城、代打・田中大ときっちり3人で抑え完全復活。2―1で逃げ切った。勝ち投手は和田で3勝目。

 ソフトバンクは交流戦負けなしの5連勝。貯金も12に増やして首位をガッチリ。試合後、決勝タイムリーの松田は「小久保さん、田村さんがチャンスをつくってくれたのでなんとかしたかった。カウントがよかったので外よりの球を引っ張り込んで打てた」と満足そう。快進撃にも「チームはいい流れできているのでこのまま勝っていきたい」と意欲的に話した。

 一方の巨人は押し気味に試合を進めながら競り負け。ただ、3連敗となったが、大田2安打、藤村猛打賞と若手の活躍が目立ってきており、光は見えてきている。

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