巨人 12球団で唯一完投なく 25日で“不名誉記録”タイ

[ 2011年5月25日 13:09 ]

 借金1の4位と低迷する巨人。ここではワースト記録目前の先発陣をフォローし、浮上のカギを握るリリーフ陣の奮闘と、目指す記録を紹介する。

 今季の巨人は12球団で唯一完投がない。チーム防御率は3・22とまずまずだが、先発に限れば3・72。さらに、味方が奪った得点が昨季の5・5から3・2に減少(32試合消化時)。やや不安な先発陣を打線が十分援護できていないのが現状だ。開幕からの連続試合無完投は昨季の33試合が球団ワースト。25日も完投できなければ不名誉な記録に並んでしまう。

 そこで、期待がかかるのは、調子を上げつつあるリリーフ陣だ。最近2試合こそ同点の場面で勝ち越しを許したが、4月の2勝3セーブ、8ホールド、防御率2・43から、今月は5勝9S、20H、防御率2・20と成績がアップ。中盤までにリードを奪えば勝ちパターンに持ち込めるはずだ。

 中でも、健闘が光るのは急造守護神のロメロ。4月20日阪神戦での初セーブを皮切りに10Sを挙げ、今月だけで8Sを稼いでいる。月間最多記録を調べると、佐々木主浩(横)の14S(97年8月)で、外国人に限ると延べ7人の9Sが最多。球団記録も上原浩治(現オリオールズ)の11S(07年8月)となっており、助っ人初の2桁セーブとチーム新記録に残り5試合で挑戦する。

 ロメロの活躍でチームにとっても区切りの記録が近づいてきた。巨人は今季の12S(セ最多)を加えると、通算985S。中日(1153S)に次ぐ通算1000Sにあと15と迫っている。堀内恒夫が74年5月5日の広島戦で球団初セーブを挙げてから37年。勝利試合でしか記録できないセーブの早期大台突破となれば、チームにも弾みがつきそうだ。

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2011年5月25日のニュース