平野 9試合ぶり猛打ショー!完全復活だ!

[ 2011年5月25日 06:00 ]

<神・西>猛打賞の阪神・平野は金本(左)からアゴをつかまれ手荒い祝福を受ける

交流戦 阪神5-3西武

(5月24日 甲子園)
 お立ち台で放った一言が全てだった。「痛いとか言ってられない」。手負いの阪神・平野が5月7日横浜戦以来、9試合ぶりの猛打賞で完全復活を印象づけた。

 「絶対打ってやるという気持ちで(打席に)立ちました」

 3回の第2打席で中前打を放つと、ハイライトは4回だ。上本の犠飛で勝ち越し、続く代打・鳥谷が四球で1死一、三塁。1ストライクから内角直球を振り抜くと、鋭い打球は右前へ。2点差に広げる貴重な適時打となった。1点差と迫られていた8回にも2死一、三塁から左前適時打。慣れない「1番」でもしっかりと役割を果たした。

 「最近、(打順が)日替わりですけど責任がありますから。出たくて出られない選手もいる。何番に入ろうと、そういう心構えで臨むようにしています」

 18日のオリックス戦(京セラ)で左太もも内側を負傷。強行出場した22日西武戦後は屈伸ができないほど状態は悪化していた。雨天中止を1日挟み、臨んだ試合。コンディションは自身でも驚くほど回復していた。「今日、どれだけできるかがカギだった。トレーナーの方が一生懸命治療してくれたおかげ。サポートしてくれる方々のおかげで試合に出れて結果を出させてもらった」。周囲への感謝を決して忘れない。それが平野という人間だ。

 真弓監督も平野の状態について心配なしを強調した。「もう万全だよ。あれだけやっているんだから」。チームの連敗は4でストップ。「全部勝つつもりでやっていきたい」。帰ってきた背番号5が猛虎打線を上昇気流に乗せる。

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2011年5月25日のニュース