また最下位転落… 貧打にあえぐ打線は正念場

[ 2011年5月24日 06:00 ]

新井の送球をまねておどける阪神・城島

 また最下位…。阪神は23日の西武戦(甲子園)が雨天中止。横浜が勝ったため、替わって13日ぶりにセ・リーグ6位に転落した。

 貧打にあえぐチームにはさらなる試練が襲いかかる。25日のロッテ戦以降の対戦相手の先発予想は、今季苦手としている左腕とエースがズラリ。今季最多借金6に沈む虎にとって、早くも正念場だ。

 報道陣に対応した南球団社長が「得点が少ない。今が我慢の時かな。チャンスはあるけど、ここというところで1本出ていない」と嘆くように、現在の虎打線は絶不調のまっただ中にある。前日(22日)の西武戦の6回に取った1点が、38イニングぶりの得点だった。ただ、この得点も平野が一、二塁間で挟まれている間に三塁走者の鳥谷が生還したもので、適時打や本塁打などによる「打点なし」は43イニング継続中。苦しい状況の中で、攻略が難しい相手が次々に立ちはだかる。

 打線の極度の不振で現在4連敗中、借金は今季最多の6、そして厳しすぎる先発予想…。ネガティブなワードしか思い浮かばない現状は、5月にして正念場を迎えたことを意味している。「選手が調子を上げてくれるのを待つしかない」と南球団社長もナインの奮起に期待を寄せるしかない。まずは24日の連敗ストップが最優先。牙を抜かれたままでは、虎の浮上は見えてこない。

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2011年5月24日のニュース