菅野15奪三振1安打完封も…東海大優勝逃す

[ 2011年5月24日 06:00 ]

<東海大・武蔵大>完封勝利を飾り、捕手の伏見(手前)とタッチする東海大・菅野

首都大学野球最終週3回戦 東海大1―0武蔵大

(5月23日 平塚)
 3回戦2試合が行われ、今秋ドラフトで巨人が1位指名を公表している東海大の菅野智之(4年)が、武蔵大戦でリーグタイとなる今季5度目の完封勝利を挙げた。だが、第2試合で首位の日体大が筑波大に6―3で勝ったため、リーグタイの9季連続優勝はならなかった。

 菅野が8回1死まで無安打無得点の投球で1安打完封。毎回の15奪三振の快投を見せたが、逆転優勝はならなかった。おじの原辰徳(現巨人監督)が東海大に在籍した、76年春から80年春の9季連続優勝にも届かず。それでも「優勝できなくても今後につながるリーグ戦だった」と前を向いた。

 序盤は直球が140キロに届かず、初の3連投の影響は大きかったが、カーブを有効に使って緩急をつける投球術で2日連続の完封劇。9回に野手陣がつないで決勝点を奪う姿に「心を打たれた。今までは打ってくれないと思って野手を見下してた」。優勝は逃したが、野手との間に結ばれた強い絆は秋に向けての収穫となった。

 今季5度目の完封で通算12完封、通算勝利もリーグ6位の32勝に伸ばした。通算13完封&39勝のリーグ記録更新の期待もかかる秋へ向けて「圧倒的な力で勝ちたい」と力を込めた。

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2011年5月24日のニュース