村田、交流戦の洗礼“パの芝”に足すくわれた

＜ロ・横＞５回２死一塁から井口の三塁を襲った打球で村田は送球できず

交流戦 横浜２－２ロッテ

（5月21日 ＱＶＣ）
　交流戦の難しさに、慣れない別リーグの敵地球場でのプレーが挙げられる。横浜・村田は５回の守備で痛感したはずだ。０―１で２死一塁の場面。井口の三塁線のゴロを捕球したが、芝にスパイクが引っかかり、そのまま後転。内野安打とすると、高崎が続く福浦に右前適時打を浴び２点目を奪われた。

　「（捕球後）体勢を整えようとしたらスパイクが芝に引っかかってしまって…。体育の（マット運動の）授業なら５だったんだけど」。バツが悪そうに、背番号２５はその場面を振り返った。

　ＱＶＣマリンの人工芝は、今季から２ミリ伸びて３２ミリのものに張り替えられた。楽天時代の昨季も同球場でプレーした渡辺は「去年より一歩一歩がふんわりしている感じがする」と違いを説明する。交流戦の２試合しかない球場のために、使い慣れたスパイクを履き替えることは難しい。ただ、本拠ならありえないプレーで１点を失ったのも事実だ。

　６回、村田は唐川から右中間席に今季６号の同点２ランを放った。交流戦通算４１発目で単独トップを走る一発は、本当なら逆転打になるはずだった。