さすが「巨人の神様」！？内海、５勝目２冠だ！

＜日・巨＞６回無死、糸井の二ゴロでベースカバーに走る内海

交流戦 巨人４－３日本ハム

（5月21日 札幌Ｄ）
　巨人・川口投手総合コーチは言った。「神様だよ」。その視線の先には、リーグ単独トップの５勝目を挙げた内海がいた。

　「きょうは勝たせてもらったようなもの。今年の僕は勝ち運に恵まれている」。６回６安打３失点という内容にそう照れたが、粘りの投球が白星を呼び込んだ。初回いきなり無死満塁の大ピンチを招いたが、小谷野の犠飛による１点に切り抜ける。上半身と下半身のバランスがしっくりこなかったという序盤は制球に苦しんだが、「フォークが有効に使えた」と振り返る。今季から決め球として使うフォーク。これまでの内海の代名詞といえば、右打者に対して外角に逃げながら落ちるチェンジアップ。しかし、右の強打者には踏み込まれて長打を浴びることもあった。そこでスライダー気味に内角をえぐって落ちるフォークを習得したことで、投球の幅が格段に広がった。

　ただ、６回にはそのフォークを中田に左翼席に運ばれた。「抑えたいという力みが入って抜けた」と反省は忘れないが、今や堂々たるウイニングショット。防御率も１・７２で、勝利数と合わせて２冠。チーム防御率がリーグ４位の巨人の中で、やはり「神様」だ。

　▼巨人・ロメロ（リーグ最速の１０セーブ目）絶対に抑えるという強い気持ちで、積極的なピッチングを心がけた。