育成出身の日本人初!山田「ゲキアツ」完封

[ 2011年5月21日 06:00 ]

<ソ・神>最高の笑顔でナインとハイタッチする山田(中)

交流戦 ソフトバンク4-0阪神

(5月20日 ヤフーD)
 初体験の9回のマウンド。だが、ソフトバンク・山田の心は躍った。「一番楽しいところ。ここを抑えてやる」。鳥谷からの主軸を3者凡退。散発4安打でプロ入り初の完投勝利を完封で飾った。日本人の育成出身選手では初の完封。22歳の大型左腕は「最高です」と喜びに浸った。

 究極のプラス思考でピンチを切り抜けた。「育成選手のままでは、ピンチさえ味わえない」。初回は1死一、二塁で4、5番を抑える。0―0の6回無死二塁では2番・上本に対し、内角高めを突き、バントを決めさせずに空振り三振。続く鳥谷、新井も打ち取った。

 この日は王貞治球団会長の71回目の誕生日。3年間の育成選手期間満了に伴い一度は自由契約となった左腕の可能性を見いだし、再契約へ導いてくれた恩人の前での快投に「ゲキアツじゃないですか。すぐ電話します」と喜んだ。観戦した王会長も「凄かったな。投げることで自信をつけている」と目を細めた。

 支配下登録1年目の昨季マークした自己最多の4勝に早くも並んだ。「コーチの見る目が9回まで投げられると変わってくれたら」と山田。目標の2桁勝利ではなく、さらに上へ突き進む可能性を感じさせた夜だった。

 ≪40年ぶりの挑戦へ≫山田(ソ)が自身初の完封勝利。育成枠で入団した投手の完封はソリアーノ(広)が昨年記録しているが、日本人では完投、完封とも山田が初めてとなった。ソフトバンクは18日広島戦もホールトンが完封勝利。チームの最多連続完封は71年9月まで3度あった3試合で、21日の阪神戦で40年ぶりの球団記録に挑戦する。 

 ◆山田 大樹(やまだ・ひろき)1988年(昭63)7月30日、茨城県つくば市生まれの22歳。つくば秀英から06年育成ドラフト1巡目でソフトバンク入団。3年間で支配下選手に昇格できず09年オフに1度自由契約も同11月に再契約。昨年3月に支配下選手登録されると同年6月の日本ハム戦でプロ初勝利するなど4勝をマーク。1メートル88、90キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2011年5月21日のニュース