“8回の男”小林宏ホッ!10日ぶりホールド

[ 2011年5月16日 06:00 ]

<神・中>1回を無失点で切り抜けた小林宏

セ・リーグ 阪神3-1中日

(5月15日 甲子園)
 歓声だけに送り出されたわけじゃない。ブーイングではなくても、ため息交じりの甲子園のムードは十分に分かっていた。阪神は1点リードの8回、小林宏がマウンドへ。異様な雰囲気の中、不安定だった“8回の男”が無失点で9回の藤川にバトンをつないだ。起用した真弓監督の期待に、5日の巨人戦(東京ドーム)以来10日ぶりとなるホールドで応えた右腕は、安どの表情を浮かべた。

 「真っすぐがだいぶ良くなってきた。この勝ちはすごく大きいと思う」

 悪夢を振り払った。7日の横浜戦(横浜)は2点リードの状況で8回を任されながら、1死しかとれずに3失点。防御率は屈辱の 5・23にまで下落し、配置 転換も視野に入る事態に 発展した。12日の広島戦(甲子園)では7点リードの9回を無失点に 封じたが、しびれる 場面での登板は久々だ。この日は 先頭の荒木の 4球目に今季最速の151キロをマークするなど、直球に本来の切れが戻ってきた。

 2死後、森野にはあわや同点本塁打という打球を許したが、右翼フェンスを直撃して二塁打止まり。和田を敬遠し、ブランコを中飛に打ち取った。リードした城島が「森野の打球が(フェンスに)当たるんだから、コバヒロもまだまだ“持ってる”よ」と笑みを浮かべれば、当の本人は「これからもいいピッチングをしたい。いや、していかなくちゃいけない」と気合十分。失いかけた信頼は、0を並べることで取り戻してみせる。

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