開幕1カ月で“大なた”…楽天、8コーチ配置転換

[ 2011年5月16日 06:00 ]

<ロ・楽>ロッテに勝利し、ベンチで喜び合うコーチ陣の前で星野監督(中央)は厳しい表情

パ・リーグ 楽天5-1ロッテ

(5月15日 QVC)
 打撃不振に悩む楽天が15日、計8人にも及ぶコーチ陣の配置転換を発表した。礒部公一打撃コーチ補佐(37)、永池恭男内野守備走塁コーチ(37)の2人が2軍に降格。代わって関川浩一2軍外野守備走塁コーチ(42)、種田仁2軍内野守備走塁コーチ(39)が1軍に昇格する。開幕してわずか1カ月で、8人ものコーチを動かす緊急人事。浮上のきっかけをつかみたい星野・楽天が、17日から開幕する交流戦を前に大手術を敢行した。

 星野監督はコーチ陣の入れ替えを問われると「リリースの通り。活性化?分からんよ」とうつむきながら答えた。QVCマリンで試合を終え、仙台へ移動する新幹線を待つ東京駅のホーム。多くを語ろうとしなかったが、大なたをふるったのはほかならぬ指揮官自身だった。

 開幕直後は好調だったチームも、ここに来て失速。この日のロッテ戦は勝ったものの、5月に入って5度の零敗を喫するなど、前日まで7試合連続1点以下という41年ぶりの不名誉な記録もつくった。12勝14敗1分けの4位。チーム得点62は両リーグ最少だ。深刻な得点力不足が、上位に浮上できない原因になっていることは明白だった。さらに、ここにきてサインの見落としや、凡ミスも続出。ズルズルといかないためにも、指揮官は早い段階で何らかの手を打つ必要を感じていた。

 星野監督はこれまで「優しい子ばかり。でも(勝利への)執着心、執念がない」として、おとなしいチーム体質、選手に厳しく接することができないコーチ陣に対しても不満を募らせていた。開幕からベンチで一番声を出してきたのも指揮官自身だった。フロントサイドと話し合いを重ねた星野監督は、開幕から33日、27試合という異例の時期にもかかわらずコーチ陣の大幅な入れ替えを決断した。

 東日本大震災で延期された本拠地開幕戦が終了した5月上旬、星野監督は「このチームには厳しさがない。これから引き締めるよ」として、遠征先で門限を設けて朝食を取ることも義務づけた。前日には不振の岩村を2軍降格させるなど、厳しさを前面に押し出していた中でふるった今回の大なた。すべては楽天を戦う集団にするためだ。「星野色」を前面に押し出したコーチの入れ替えでチームを引き締め、上位浮上への起爆剤とする。

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