バレンティン3発…仰天!バット折ってもスタンドイン

[ 2011年5月14日 06:00 ]

<横・ヤ>3回2死一塁、バレンティンがこの日2本目となるアーチをバットを折りながら左翼に放つ

セ・リーグ ヤクルト6-4横浜

(5月13日 横浜)
 仰天の3発だ。ヤクルトの新外国人ウラジミール・バレンティン外野手(26)が13日、横浜戦(横浜)で1試合3本塁打の離れ業を演じた。特に3回2死一塁での2発目、11号2ランはバットを折りながら左翼スタンドまで運ぶ驚異のパワーを披露。春季キャンプなどでは低評価だった助っ人が白星をもたらし、チームは単独首位の座をガッチリとキープした。
【試合結果  勝敗表 】

 打った本人ですら驚いた。1点リードの3回2死一塁。バレンティンが須田のスライダーを、バットを折りながら左手一本で振り抜いた。根元で折れた先端がバックネットに激突する間に、高々と上がった打球はなんと左翼席へ飛び込んだ。飛ばないボールといわれる統一球を折れたバットで本塁打。驚異の11号2ランだ。打球の行方を見た新助っ人は、残されたグリップを手に握ったまま一塁へと走りだした。

 「ビックリしたよ。芯でとらえることができたので。折れたバットで本塁打なんて、たぶん打ったことない。前の打席で傷が入ったのかな」

 前の打席。それも本塁打だった。2回の第1打席に10号ソロ。2桁本塁打の12球団一番乗りを果たし、3回にバット粉砕弾で2打席連続アーチだ。さらに1点差に詰め寄られた8回にバックスクリーンへ12号2ランを放ち、球団では06年ラロッカ以来、自身でもマリナーズ3Aの08年以来の1試合3発をマークした。

 本塁打量産の要因は小川監督が「スイングスピードが物凄く速い」と絶賛するパワーだけでなく、配球の読みだ。初来日した当初は変化球が多い日本の野球になじめなかったが、ミーティングで相手投手の癖、球種の傾向などを積極的に質問。ビデオで研究を重ねて試合に臨んだ。この日の3本塁打のうち2本は待ってましたの初球打ち。8回は四球の先頭・畠山に俊足の三輪が代走に出たことで、投手心理を読んで直球待ち。初球で仕留めてみせた。

 今季23試合で12本は75本塁打ペース。球団では過去1試合3発はペタジーニ、ラミレスがマークし、いずれも本塁打王を獲得した。チームは貯金6で首位を堅守。小川監督は「凄いよね。見たことないよ。完全にバットが折れてるんだから」と新助っ人に脱帽した。右の大砲は最近、円陣の声出しに立候補。志村けんの一発ギャグ「だっふんだ!」を披露し、仲間を爆笑させている。試合でも相手の想像を超える一発を打ち続けるつもりだ。

 ◇過去のバット折り弾◇

 ☆ヤクルト・杉浦(89年4月12日) 中日戦(神宮)で内角に食い込む西本のカーブを強振。バットは根元から真っ二つに折れたが、打球は低い弾道でライトポール際へ。

 ☆ヤクルト・ホージー(97年6月11日) 阪神戦(神宮)で来日初の1試合2発。グリップには約5センチの亀裂があり「だいぶ前からヒビが入っていたけれど、僕の手にはジャストフィット」とテープで応急処置したものだった。

 ☆巨人・松井(98年3月1日) ロッテとのオープン戦(宮崎市営)の4回、黒木の内角直球をはじき返すと打球は右翼後方の防御ネット最上部を直撃。バットのグリップには約3センチのヒビが残っていた。

 ☆ダイエー・松中(01年6月2日) 西武戦(福岡ドーム)の初回、松坂の内角直球を中堅右の中段席へ。バットはグリップ部分だけを残して真っ二つになったが、驚がくの130メートル弾となった。

 ≪一発出ればチーム負けなし≫バレンティン(ヤ)が10、11、12号。1試合3本塁打はスレッジ(横)が4月13日中日戦で記録しているが、ヤクルトでは06年ラロッカがマークして以来5年ぶり16人目になる。またヤクルトの10号一番乗りは99年ペタジーニ、03年ラミレスに次いで8年ぶり3人目。過去の2人は本塁打王を獲得しておりバレンティンも続くか注目だ。今季バレンティンの打点は18。うち本塁打で挙げたのが16点(ソロ8本、2ラン4本)。本塁打以外では適時二塁打と犠飛による2点だけと極端だ。これでバレンティンに本塁打が出た試合にチームは6勝2分けと来日以来負けがない。

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