イチロー頭脳走塁で得点も無念…サヨナラ負け

[ 2011年5月14日 06:00 ]

<オリオールズ・マリナーズ> 延長12回1死、二塁、ケネディーの遊ゴロで二走・鈴木イチローは、三塁へ送球できないコースで技ありの三進した

ア・リーグ マリナーズ1―2オリオールズ

(5月12日 ボルティモア)
 マリナーズのイチローが頭脳的走塁で魅せた。延長12回に今季50安打目となる遊撃内野安打。次打者フィギンズの二ゴロで二進すると、続くケネディは三遊間へのゴロ。二塁走者から三塁寄りの打球は二塁ストップがセオリーだが、「(自分の走路と遊撃手の送球角度が)かぶっているから投げられない」と迷わず三塁を陥れ、オリボの左前打で生還した。

 左前へ抜ける可能性を考慮し、あえて直線的な走りではなく少し膨らんで三塁ベースへ向かう。捕球した遊撃手ハーディの視界を妨げ、失敗しても挟殺プレーで2死二塁をつくるのが狙いだった。ハーディは「考えもしなかった賢い走塁。ああいう走塁を仕掛けてくる選手は記憶にない」。ただ、チームは抑えのリーグが打たれて、逆転サヨナラ負け。5連敗となり、イチローの走塁もかすんでしまった。

続きを表示

2011年5月14日のニュース