小笠原死球退場に燃えた!ラミ2ラン、加藤1号でG連勝

[ 2011年5月13日 20:50 ]

7回、1号ソロを放ちナインに迎えられる巨人・加藤

セ・リーグ 巨人3―0広島

(5月13日 マツダスタジアム)
 広島―巨人4回戦は13日、マツダスタジアムで行われ、広島はバリントン、巨人は内海が先発。前日の横浜戦で連敗を3で止めた巨人は、この日も小笠原を1番に、坂本を3番に入れる新オーダーで臨んだが、小笠原が2度目の打席で四球を受け退場するアクシデント。これに燃えたのか、ラミレス2ラン、加藤も1号ソロを放ち、完封リレーで前夜に続き連勝した。

 初回、巨人・小笠原は8球粘ったが空振りの三振。脇谷、坂本も打ち取られてバリントンは上々のスタートだ。一方、広島は2死後、広瀬死球、トレーシー中前打で一、三塁と好機をつくるが、栗原三ゴロでともに無得点で終わった。

 2回、巨人は簡単に3者凡退に終わったが、広島は内海を攻め立てる。1死後、井生が中前打。石原遊ゴロは併殺を取れず2死。バリントンが初球を右前に運び一、二塁とまたチャンスをつくった。しかし梵が一ゴロで得点はならなかった。

 3回、波乱が起きた。巨人の攻撃は簡単に2死。内海が中前打を放ち一塁に生きる。1番は小笠原。ところがバリントンの投球が足に当たり小笠原は転倒。そのまま担架で運ばれ、高橋信に交代した。続く脇谷は三振に倒れた。

 その裏も広島が攻める。2死一、二塁の好機をつくるが岩本が倒れて無得点。

 すると4回、先頭の坂本が左前打で出塁。ラミレスは初球を打ち、打球は一気に左翼2回席へ飛んで行った。劣勢の序盤だったが、巨人が先制した。

 広島は毎回走者を出すがしまらない。4回も先頭・井生が右前打で出塁するも石原が併殺。5回は1死から小窪が左越え二塁打で出塁。打率トップの広瀬に期待がかかったが遊ゴロ。トレーシーの当たりは一塁へ。これを高橋信がファンブル。しかしすかさず三塁へ送球すると二塁走者・小窪は三塁オーバーランでタッチアウト。この回もチャンスを生かせなかった。

 すると巨人は7回、2死から加藤が1号ソロをレフトスタンドに運ぶ。伏兵の一発で巨人は大きな1点を追加した。

 その裏、広島は先頭の石原が四球で出塁。バリントンの代打・会沢が三振に倒れたところで原監督がマウンドへ。何と無失点の内海がここで交代となった。代わって久保が登板。1四球を出したものの後続を抑えた。

 追加点の欲しい巨人は9回、1死から加藤が右前打で出塁。藤村が送り、アルバラデホの代打・田中大は敬遠四球で鈴木と勝負。すると1番鈴木が左前へ落とし2死満塁となった。今度こそのチャンス。しかし脇谷が二飛を打ち上げ追加点はならなかった。

 その裏のマウンドには新守護神のロメロが登場だ。しっかり3人で締めて零封リレーを完成。前夜に続き巨人が連勝を決めた。一方の広島はあと1本がでず阪神戦に続き連敗。バリントンの連勝もストップした。

 ヒーローインタビューには投打の2人が呼ばれた。内海は「序盤はコントロールが悪くて苦しんだが、加藤さんのリードに助けられた」と話した。途中交代については「個人的にはもっと投げたかったが、チームの方針なので」とキッパリ。また、加藤は1号ソロについて「練習でも出ない当たりだった」と笑顔を見せ、内海も「あのホームランにも助けられました」とにこやかだった。

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