岩隈 痛恨の1球…9回 右肩の違和感訴え降板

[ 2011年5月11日 06:00 ]

<楽・日>6回、日本ハム・中田(奥)に2ランを打たれた楽天・岩隈

パ・リーグ 楽天0-2日本ハム

(5月10日 Kスタ宮城)
 楽天・岩隈が6回2死一塁から、中田に決勝2ランを被弾。シュート回転して真ん中に入った142キロの直球をバックスクリーンに運ばれた。唯一の失投が敗戦につながり「あの1球だけ?そうですね」と悔やんだ。星野監督も「私も悔しいけど、岩隈の方が悔しいだろう。あそこまで飛ばした相手を褒めないと」と語った。

 勝ちたい理由があった。この日、4月の月間MVPが発表され、08年6月以来5度目の受賞。東日本大震災後、岩隈の心を支えたのは東北のファンへの思いだった。「(難しい調整の中)コンディションが上がらなかったので、東北のために投げるという思いしかなかった」。チームは今季1勝につき100万円を震災孤児への支援金として積み立てているが、月間MVPの賞金30万円も加えることを決めた。今季初の本拠地のマウンドで、何としても白星を届けたかった。

 岩隈は9回2死一、二塁から田中に3球目を投じたところで、右肩の違和感を訴えて降板した。佐藤投手コーチは「今、無理させても仕方ない」と理由を説明。岩隈も「今の時点では大丈夫だと思う」と軽症を強調した。

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