阪神 今季3度目の雨天中止…9連戦さらに延びる?

[ 2011年5月11日 06:00 ]

阪神の真弓監督(右)は山脇コーチとともにほっともっとフィールド神戸のスタンドを見渡す

 阪神のほっと神戸での横浜戦は午後4時40分に雨天中止が発表された。開門時間を遅らせて回復を待った曇天に光は差さなかった。

 阪神が直面した雨天中止は早くも今季3度目を数える。「あまり中止にしたくなかったんだけど。あまりいいことではない」。真弓監督は天候同様に表情を曇らせた。先発投手陣は開幕から安定した働きを演じ、数も足りている。3連敗中とはいえ、雨に救われるようなチーム状況ではなかった。

 むしろ秋にしわ寄せがくる。「後ろにいくほど日程が詰まっているからなあ…」。沼沢球団本部長が危惧したように2週間半の延期を経て開幕した今季は必然的に終盤に過密日程が組まれた。現時点では10月4日から13日までの9連戦が発表済み日程の最後に相当。雨天中止分を含めた4試合が未発表で連戦がさらに延びる可能性も…。

 「ダブルヘッダーは避けたい。9連戦後に1日あけてから連戦にするとか…」。同本部長が示唆した工夫も他球団との兼ね合いもあって絶対ではない。猛虎の悩みを知ってか知らずか、甲子園球場に場所を移す、11日も雨模様が続く。

 ≪営業面でも打撃≫この日は今年唯一のほっと神戸での主催試合だっただけに、関係者らは中止を残念がった。午後4時の開門時刻を遅らせるなどギリギリまで開催を目指したが、開始時刻が近づくにつれて雨脚は強まった。花火の打ち上げに加え、来場者にはクッションシートなどプレゼントも用意されていた。球場スタッフは「阪神さんにとっては(営業面などで)痛いでしょうね…」と厳しい表情で話していた。

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2011年5月11日のニュース