コバヒロまさか…乱調3失点で逃げ切り失敗

[ 2011年5月8日 06:00 ]

<横・神>8回1死二、三塁、小林(右から2人目)の危機にマウンドへ集まる阪神ナイン

セ・リーグ 阪神4-5横浜

(5月7日 横浜)
 阪神は必勝パターンでの逃げ切りをはかるはずが、舞台は8回で暗転した。真弓監督は4-2と2点リードの場面で、迷わず小林宏を投入。だが、まさかの3失点で、最下位・横浜相手に痛恨の2連敗となった。

 指揮官は小林宏について「悪かったね。(あれだけ制球が乱れるのは)珍しいけど」と振り返り、「検討というか調子を見ながらね」と初めて配置転換の可能性を示した。

 守護神・藤川へつなぐ8回のポジションは、ここ数年の課題だった。6年ぶりV奪回を目指す今季にあって、小林宏はいわば最大の補強。4日の巨人戦でも3度目の失点を食らったが、同じく1点リードで迎えた5日の同戦では迷いなく8回に起用していた。揺るがなかったはずの信念。それが、中2日で再び起こった背信投球に、落胆の色を隠せなかった。

 対照的に2番手に起用した榎田はこの日も好投。真弓監督は「4人で後ろをまかなうのか?」の問いに「基本的にはね」と話しており、小林宏が復調するまでは久保田も含めた3人の投手で8回を乗り切る用意もある。

 「低めにどんどん集めようと思ったんですが」

 沈痛な面持ちで、小林宏は振り返った。先頭・スレッジに四球を与えると、1死後、ハーパーにも四球。吉村に死球を与えて満塁とし、内藤の2球目に暴投で1点を失った。さらに二、三塁から、内藤には右越えに逆転の適時二塁打。完全な自滅で、2点のリードをはき出して降板した。登板11試合で、早くも3度目のリリーフ失敗。防御率は5・23まで跳ね上がった。

 「(好不調がある中で)きっちり投げていかないといけない。切り替えて次、頑張ります」

 最後は懸命に前を向いた背番号41も、悠長に構えてはいられなくなってきた。チームは4月28日以来の借金2。FA右腕がこのままでは、やはり苦しい。

 ▼阪神・榎田(7回の1イニングを1安打3奪三振。自己最速の147キロもマーク)3人で切りたかった。(後ろに)3人(久保田、小林宏、藤川)ピッチャーがいますが、そこを任されたのでしっかりと自分の持ち味を出そうと思った。

 ▼阪神・城島(4回に3号ソロも空砲に)勝ちゲームのいいところで打ちたかったですけどね。

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2011年5月8日のニュース