走って守れる…快足トリオ生んだロッテのドラフト戦略

[ 2011年5月5日 10:00 ]

<西・ロ>スタンドのファンの声援に応える伊志嶺

プロ野球 パ・リーグ ロッテ8-2西武

(5月4日 西武D)
 走って守れる、スピード豊かな選手を中心に獲得するのがロッテの近年のドラフト戦略だ。09年ドラフトでは一度は花巻東・菊池(西武)の1位指名を公言したが、実際にはトヨタ自動車・荻野貴を1位指名。人気が集中する菊池ではなく、複数球団が外れ1位候補にマークしていた荻野貴の単独指名に踏み切った。

 この年、補強面を含め全権を握っていたバレンタイン前監督が退任。球団は新たに就任した西村監督のカラーに合わせてドラフト戦略を練り、荻野貴と同タイプの外野手、NTT東日本・清田も同年4位で指名した。

 昨年ドラフトは1位で早大・斎藤(日本ハム)を指名。競合に敗れると、東海大・伊志嶺を外れ1位で指名し、オリックスとの競合の末に獲得した。外野手はサブロー、大松に加え岡田、清田と層が厚いこともあり、荻野貴を西岡(ツインズ)が抜けた遊撃にコンバート。球団は伊志嶺には「将来の主将候補」と期待している。球団の思惑通り、井口、サブロー、里崎らベテラン陣の脇を固める若手が着実に育っている。

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2011年5月5日のニュース