自慢のトリプルＫ崩壊…小林宏同点、球児でエンド

＜巨・神＞９回裏無死一、三塁、実松にサヨナラ打を浴びた藤川は天を仰ぐ。手前は三塁走者の谷

セ・リーグ 阪神３－４巨人

（5月5日 東京Ｄ）
　阪神トリプルＫの最後を締める球児が痛打を浴びた。同点の９回無死一、三塁でマウンドへ。しかし２ストライクからの３球目、１３５キロのフォークを実松に拾われ痛恨のサヨナラ打。守護神は「やれるだけのことはやったんだけど…。うまく打たれた。三振を取れるように狙った。追い込んだから取れると思った」。帰路では笑みすら浮かべながら、気丈に話した。

　久保田、小林宏、（藤川）球児でのトリプルＫ。７回は久保田が無失点に抑えたが、８回に小林宏が２安打で１点を失い同点。９回は５番手で登板した渡辺がピンチをつくった。絶体絶命の場面で藤川を投入した真弓監督は「あそこまでいって取っておくのはもったいない」と話したが、しのぎきれなかった。

　今季５度目となったトリプルＫのそろい踏みだが、これまでは３勝１分け。伝統の一戦で今季初の、そして痛恨の黒星を喫した。

　▼阪神・下柳（５回５安打２失点も今季初白星はならず）５回で代わってしまう結果になって申し訳ない。