リリアーノ、ノーヒッター!不振から見事復活

[ 2011年5月5日 06:00 ]

ホワイトソックス戦で無安打無得点試合を達成し、捕手ビュテラ(左)と抱き合うツインズのリリアーノ

ア・リーグ ツインズ1―0ホワイトソックス

(5月3日 シカゴ)
 ツインズのフランシスコ・リリアーノ投手(27)がホワイトソックス戦で、大リーグでは今季初めてとなるノーヒットノーランを達成した。最後の打者をスライダーで遊直に仕留めると、マウンドで安どの表情。「もう力は残っていなかった。この喜びはどう表現していいか分からない」と、満面の笑みを見せた。

 気温6度のシカゴで123球の快投。07年の左肘手術以降は低迷が続いた左腕だったが、昨季は14勝10敗、201奪三振でカムバック賞を受賞。今季は先発陣の柱として期待されていた。しかし開幕から不振に陥り、登板前までは1勝4敗、防御率9・13。内容次第では中継ぎ降格の可能性すらあった。

 直球の制球に苦しみ6四球を与えたが、打たせてとる投球が奏功した。プロ206試合目(メジャーは95試合目)での初完投で快挙を成し遂げた。ツ軍では1999年ミルトン以来球団史上7度目で、2奪三振での達成は1980年のジェリー・ロイス(ドジャース)以来31年ぶり。本人も予想外の快挙に試合後は「クレイジーな夜だったね」と笑っていた。

続きを表示

この記事のフォト

2011年5月5日のニュース