“異変”気づいた「打撃練習のような直球」イチ撃

[ 2011年5月1日 06:00 ]

レッドソックス戦の5回、松坂から中前打を放つマリナーズのイチロー

ア・リーグ マリナーズ5―4レッドソックス

(4月29日 ボストン)
 マリナーズのイチローも異変を感じていた。中前打を放った直後に降板した松坂について「BPファストボール(打撃練習のような直球)かな、って思ったけど、そうじゃなかったってこと」と話した。

 これが7試合連続安打となり、この回1点差に迫る生還。そして7回の左前打は逆転の起点となった。勝利に直結する今季13度目の複数安打。「それは僕がしなきゃいけない大きな仕事。それは正常な形だと思いますけど」。チームは昨年6月以来の4連勝となった。

 「松坂から感じ取ったこと」を問われたイチローは「その質問もそろそろ卒業したらって思うけどね」と語った。ストライクゾーンに来た球は積極的に手を出すなど、特別な思いはある。その一方で、ともにメジャーで地位を築いてきた自負もある。日本人対決という話題性で注目を集めるのは本意ではない。

 今季初対決は3打数1安打。最後は松坂の緊急降板という不完全燃焼で終わった。次回は7月22日(日本時間23日)からのボストンでの3連戦。ハイレベルな戦いをイチローは望んでいる。

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