新井“野球の力”に感動!4番の意地見せた!

[ 2011年4月30日 06:00 ]

<神・ヤ>5回、阪神の新井は左翼線に2点適適時打を放つ

セ・リーグ 阪神4-1ヤクルト

(4月29日 甲子園)
 内角球を阪神の新井はバットと体を回転させて打ち返し三遊間を抜いた。「シュートかな。うまく打てたと思います」。5回、2死満塁から追加点を叩き出した。2死無走者からつながった満塁機を生かした。「恵一(平野)がつないでトリ(鳥谷)も四球を選んでくれた。何とかしたかった」。4回には1死一塁から好機拡大の左中間二塁打。全得点に絡む殊勲の2安打だった。

 内角球を新井はバットと体を回転させて打ち返し三遊間を抜いた。「シュートかな。うまく打てたと思います」。5回、2死満塁から追加点を叩き出した。2死無走者からつながった満塁機を生かした。「恵一(平野)がつないでトリ(鳥谷)も四球を選んでくれた。何とかしたかった」。4回には1死一塁から好機拡大の左中間二塁打。全得点に絡む殊勲の2安打だった。

 練習前後、クラブハウスで楽天―オリックス戦のテレビ中継に見入った。選手会長として開幕問題に奔走した先月、楽天の選手から悲痛な思いを聞かされていた。仙台の街にプロ野球が帰った日、画面を通して2万人を超える人々が球場に集まったことも知った。「すごい。本当にすごい…」。言葉が詰まった。

 開幕後、たどたどしい平仮名で書かれた手紙とともに小銭が納められたファンレターを受け取った。幼いファンから預けられた“義援金”だった。ファンに支えられ、ファンとともに歩む日々。だから、簡単には屈しないし、沈まない。広島で3連敗を喫した前夜、好機での凡退に責任を背負い込んだ。猛虎4番の重責と宿命を受け止め、前だけを向いた。

 「きのうときょうは別だけど、きのうの分を取り返したいという気持ちは持っていました」。連敗を止め、ヤクルトの連勝も止めた。4番が打てば猛虎は前進できる。逆襲の道ははっきりと見えた。

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2011年4月30日のニュース