三木谷会長「必ず東日本は復活します」

[ 2011年4月30日 06:00 ]

<楽・オ>手を合わせる(左から)楽天の星野監督、楽天・三木谷会長、ルース駐日大使、村井宮城県知事

パ・リーグ 楽天3-1オリックス

(4月29日 Kスタ宮城)
 試合前にはセレモニーが行われた。

 楽天の星野監督とともに、村井嘉浩宮城県知事、ジョン・ルース駐日大使、三木谷浩史会長があいさつした。村井知事は「県民の力を結集して前を向いていきたい」。三木谷会長は「必ず東日本は復活します」とスタンドのファンへ呼びかけた。その後は両軍ナイン、スタンドで東日本大震災の被災者へ向けて黙とう。国歌斉唱は、仙台出身の歌手・さとう宗幸と宮城県在住の中学生2人が務めた。また、加藤良三コミッショナーも観戦した。

 ≪余震の中復旧に取り組む≫Kスタ宮城の球場運営責任者である楽天の堀江隆治スタジアム部長(42)は「ファンが後押ししてくれた」と感慨をにじませた。震災直後は観客席などに47カ所の損壊が確認された。さらに追い打ちをかけたのが多発する余震で、損壊は82カ所まで増えた。「睡眠は1日2、3時間」の生活で球場の復旧に取り組んだ。工程に3日ほど遅れが出たが、開催にこぎつけた。「われわれも選手たちも、被災地に住んでいる。一緒に元気になりたいよね、という思いですね」。地域の一員として復興の道のりを共に歩んでいく決意だ。

 ≪28日の午前4時に一番乗り!「楽天から勇気」≫外野自由席の席取りで、前日28日の午前4時に一番乗りしたのは、伊藤次男さん(65)=仙台市泉区在住、団体職員=。球団創設1年目の05年からKスタ宮城で毎試合観戦。「凄く待ち遠しかった。震災からきょうまで長かった」と喜んだ。震災では茨城県水戸市にいた実兄が亡くなり、宮城県気仙沼市の義兄も行方不明という。苦しい境遇の中で「楽天から元気づけられたり、勇気をもらっている」と話した。

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2011年4月30日のニュース