篠田、スライド何の連勝!広島4月勝ち越し

[ 2011年4月29日 06:00 ]

<広・神>今季2勝目を挙げ、ファンとハイタッチする広島・篠田

セ・リーグ 広島5-1阪神

(4月28日 マツダ)
 左の柱が気迫の投球で今季2勝目をつかみ取った。広島・篠田純平投手(26)が阪神を相手に7回5安打1失点の好投。チームに今季最多のタイの貯金4、さらに09年9月以来となる月間勝ち越しをもたらした。雨天中止となった前日27日の試合に先発が予定されていたが、首脳陣にスライドを志願。周囲の信頼と期待に応える、大きな白星だった。

 喜びと安ど感の交じった表情だった。自身の今季2勝目を挙げ、チームに連勝をもたらした左腕はかみしめるように言葉をはき出した。

 「自分で判断した以上、責任を持ってやらないといけない。スライドすると言った限りは、ふがいない投球はできないと思いました」

 気迫を前面に押し出して投げた結果の7回5安打1失点。勝利の原動力は間違いなく篠田の投球だった。

 自分でリズムをつくり出した。初回、先頭のマートンに四球を与えたことを発端に1死一、三塁のピンチを迎える。しかし好調の新井を外角フォークで二ゴロ併殺に打ち取り、波に乗った。5回1死一塁では岩田のバントを前方にダイビングキャッチ。投手にとっては危険なプレーだったが「それよりも、アウト1つを死にもの狂いで取りにいきました」と涼しい顔。丁寧にアウトを積み重ね、盤石の中継ぎ陣へとバトンを渡した。

 野村監督も左腕の気迫を認め、最大限の賛辞を送った。

 「しっかりとした気持ちをマウンド上で出してくれたと思う。100点満点のデキだった」

 左腕の働きで連勝となり、09年9月以来の月間勝ち越しも決定した。篠田と前田健。赤ヘル軍団には太く頼もしい2本の柱がそびえ立つ。

 ▼広島・野村監督(昨季は一度も勝率5割を超える月がなかったが、4月の勝ち越し決定)先発投手がよく頑張ってくれている。

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2011年4月29日のニュース