上原笑顔なき1勝…同点3ラン浴びその裏勝ち越し

[ 2011年4月29日 06:00 ]

レッドソックス戦の8回、ユーキリスに同点3ランを浴びたオリオールズ・上原

ア・リーグ オリオールズ5―4レッドソックス

(4月27日 ボルティモア)
 松井と高橋尚の元巨人対決が実現する中、かつての同僚、オリオールズ・上原は幸運な今季初勝利を挙げた。3点リードの8回無死一、二塁で登板したが、いきなりユーキリスに2ボール1ストライクからの90マイル(約145キロ)内角直球を左翼席に同点3ランを運ばれた。後続は打ち取ると、味方がその裏に勝ち越し。白星が転がり込んだが、笑顔はなかった。

 「1球たりとも無駄な球はないと思っている。失投とは思わない。打たれたら、それは力がなかったということ」

 8回の頭からの出番を想定していたが、7回から登板したアカードが続投。ピンチを招くと、左腕ラパダが登板した。1点を返され、4番手で慌ただしくマウンドに立った上原。「言いたいことは山ほどあるけど心に留めておきます。8回の難しさを痛感している。中継ぎに勝ち負けは付くべきではない」と語った。

 守護神を争うグレッグが9回を3者凡退に仕留め4セーブ目を挙げた。守護神奪回には安定した投球を続けていくしかない。「また練習してやり直します」と上原は気持ちを入れ替えていた。 

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2011年4月29日のニュース