松坂また1安打零封!2戦連続はレ軍ではペドロ以来

[ 2011年4月25日 06:00 ]

<エンゼルス・レッドソックス>エンゼルス戦に先発したレッドソックス・松坂は8回を零封する力投

ア・リーグ レッドソックス5―0エンゼルス

(4月23日 アナハイム)
レッドソックスの松坂大輔投手(30)が23日(日本時間24日)、エンゼルス戦に先発し、今季最多の115球を投げ8回1安打無失点。9三振を奪う力投で2勝目を挙げた。2試合連続の1安打投球。前回で復調した速球だけでなく、スライダー、チェンジアップの緩急もプラスする松坂本来の投球が復活した。これで15イニング連続無失点となった松坂がチームを今季初の4連勝、最下位脱出へと導いた。

 唯一の安打。その打球は強烈だった。2回1死一塁。カヤスポの放ったライナーが松坂の顔面付近を襲った。間一髪でよけた打球はグラブをかすめ、遊撃内野安打に。「ボールが大きく見えた。顔を守れて良かった」。背番号18はマウンド上で思わず苦笑いした。それでも冷静に後続を抑え、三塁を踏ませぬ投球で8回を投げ切った。

 「立場的にいい投球を続けないと。それができて良かった。初球から振ってこないと思えば、大胆に真ん中に投げられた」。心と技術と体が一体となっての1安打無失点。7回を投げた18日のブルージェイズ戦に続く2試合連続での1安打投球に、そのガッツポーズは力強かった。

 2試合連続KOから、別人のような変身ぶり。前回のブ軍戦では、フォームを見直して球威が復活したことが快投につながった。しかし松坂は納得してはいなかった。

 「スライダーがまだ思ったようにいっていない。緩急は直球とカットボール、ツーシームでつけた」。前回は直球系の緩急で打者を幻惑しただけ。この日はスライダーが腕が横振りになっていた点を修正、球速と切れが増した。加えてサークルチェンジとフォークのように縦に落ちるストレートチェンジを使い分けた。特にサークルチェンジは「難しいカウントでも使える。そういう感覚を持って投げられる」。球威&緩急をミックス。その上でストライクゾーンを大胆に攻める姿は、松坂の理想に近いものだ。

 昨年10月。シーズン後から改革は始まった。複数のトレーナーに体を見せ「使えている部分、使えていない部分を新たに発見したい。いろんな人の意見を聞きたかった」。筋力トレーニングは下半身に絞った。負荷を小さくし、繊細な筋肉を作ることに腐心。キャンプに入ると逆に負荷を強めた。フィリーズのサイ・ヤング賞右腕ハラデーが行う、速度と負荷を時間を追うごとに高めるバイクトレで、下半身をいじめ抜いた。その積み重ねが結果に出始めている。

 先発落ちの危機も自らの手で拭い去った。本人がその覚悟を持っていたと聞いたテリー・フランコナ監督は「ダイスケ流の遊びだろう。それでいい投球をするなら、毎回脅すよ」と笑った。チームは4連勝で最下位脱出。「みんなでこういうゲームを続けていきたい」と松坂。最高の状態は、まだまだ先にある。

 ≪メジャー全体でも15人目≫先発投手が2試合連続で「7回以上かつ1安打以下」を記録するのは1919年以降、大リーグ15人目。レ軍では23年のハワード・エムキー、02年のペドロ・マルティネス以来3人目の快挙だ。過去3試合連続はおらず、松坂は次回29日(日本時間30日)の、イチロー擁するマリナーズ戦で大リーグ記録に挑戦する。また、エンゼルスタジアムでは初登板初勝利。メジャー移籍後に新球場となったヤンキース、ツインズを除くア・リーグ本拠地全球場での勝利となった。

 ≪携帯電話専用サイトに配信≫普段着の松坂が携帯電話で見られる。松坂は今年2月から携帯電話専用サイト「みんなの放送」で画像メッセージの配信を開始。同サイトは野球、サッカーなどのスポーツ選手、タレントなどの画像も配信している。松坂は開幕から勝利を手にできず、加えて被災者への配慮からメッセージ配信はできなかったが、前回18日のブルージェイズ戦に続く連勝。このたび自身での動画撮影で応援メッセージを配信することになり「身近に思ったこと、感じたことなど、普段の僕を見ていただけたらうれしいですね」と話した。

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