斎藤2勝目!でも2発3失点に「反省点たくさん」

[ 2011年4月24日 21:35 ]

楽天戦に先発した日本ハム・斎藤

パ・リーグ 日本ハム5―3楽天

(4月24日 ほっともっと神戸)
 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)が24日、楽天戦でプロ2度目の公式戦登板をした。斎藤は、17日のロッテ戦で5回4失点ながら初登板初勝利を挙げている。今回は前夜サヨナラ勝ちで波に乗る楽天が相手。楽天は戸村の先発。

 初回、日本ハムがいきなりチャンス。先頭の田中が中前打で出塁。陽が送った後、糸井が右前に運び一、三塁、さらに糸井が二塁盗塁で二、三塁とした。斎藤を援護できるか?しかし小谷野、稲葉と凡退して0に終わった。

 その裏、斎藤が登板。まず松井稼を一ゴロに打ち取ると、2番聖沢は遊ゴロ。3番鉄平も遊ゴロで3者凡退と上々のスタートを切った。

 2回、日本ハム打線が斎藤を援護する。先頭・ホフパワーが右前打で出塁。1死後、大野が右前打を放ち一、三塁。ここで9番飯山が右前に運びまず1点先制。飯山は「チャンスだったので、初球がストライクのまっすぐなら思い切って振っていこうと思っていた。先制できたのは大きい」と話した。さらに1番田中が右前打で満塁とすると陽が中前打を放ち2点目を入れた。なおも満塁だったが、糸井三振、小谷野の右翼への当たりは鉄平のファインプレーに阻まれ追加点はならなかった。

 援護をもらった斎藤だったが、その裏、先頭の山崎に左翼席に特大の一発を運ばれ1失点。山崎は「シュートやね。こんな年の差だけど、何か変な気持ちやな」とコメント。さらに2死後、前夜サヨナラ弾のルイーズから左翼越えに本塁打を浴びた。ルイーズは「入ってくれて良かった。随分高く上がったな。打ったの?カーブだよ」と話した。この2発で楽天が同点に追いついた。

 3回の斎藤は先頭の井野遊ゴロ、松井稼三振、聖沢を投ゴロと3者凡退に取った。

 4回、日本ハム3者凡退の後、楽天の攻撃。1死後、前の打席で本塁打を打った山崎が右前打で出塁。さらに高須の打球は二塁の深いところに飛び内野安打となる。岩村を三振に斬った後、こちらも前の打席で一発を打ったルイーズが登場。この時、斎藤が暴投、2死二、三塁の大ピンチとなった。しかし、そこは“持ってる”男・斎藤。ルイーズを三塁ゴロに打ち取り0点に抑えた。

 5回の日本ハムは先頭の小谷野が左翼席に2号ソロを叩きこみ1点勝ち越した。さらに2死から中田が左前打で出塁。打者・大野の時に初盗塁を決めた。その大野は内野安打で続き一、三塁。ここで飯山が中前打を放ち中田を迎え入れ1点追加。この回、計2点で斎藤を援護した。

 その裏、1死後から井野が右前打。松井稼にはプロ入り初の四球を与え一、二塁。聖沢は中堅へ大きな飛球。ヒヤリとさせたが、タッチアップで二、三塁と斎藤は再びピンチを迎えた。続く鉄平は大きなバウンドの投ゴロ。斎藤はジャンプ一番、打球を取り一塁へ。思わずガッツポーズも出て、2勝目の権利を得た。

 前回登板では5回で降板した斎藤だったが、6回も続投。まず、ここまで2安打の山崎と対戦。山崎は内野に大きな当たりを打ち上げると、これがお見合いになる形で投前にポトリと落ち、安打に。ただ、高須空振り三振の時に山崎が走ったものの盗塁失敗で三振ゲッツーの形になった。そして2死無走者から岩村が中堅へ二塁打を放つ。続くルイーズも中堅へ大きな当たりを放ち岩村が生還。しかし当たりが良すぎてルイーズ二塁でタッチアウト。走塁ミスが出て1点で終わった。

 6回、日本ハムが3者凡退に終わると、斎藤はお役御免。6回被安打8、3奪三振、3失点でマウンドを降りた。斎藤は「調子は悪くなかった。ただ、打たれたボールは甘かった。ラッキーな部分が大きい。今回も野手の皆さんに助けてもらいました」と振り返った。
代わって左腕の宮西が登板。1死球を与えたが無得点に抑えた。

 7回、日本ハムは追加点。2死から田中、陽が連打と足を絡めて1点をもぎ取った。日本ハムは宮西から増井とつないで、2点リードのまま9回へ。もちろんマウンドには守護神の武田久が上がった。武田久は3人で締め、斎藤が2勝目を挙げた。日本ハムはこのカード勝ち越しを決めた。

 試合終了とともに笑顔でナインを出迎えた斎藤。ヒーローインタビューでは「ラッキーな勝ち方。結果よしという感じでした。前回同様、変化球がいいところに決まったが、反省点がたくさんある」と話した。打線の援護についても「小谷野さんの本塁打がありがたかった」と感謝。今後に向けて「着実に勝っていければ」と意欲を見せた。

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