完全復調へ…小林宏にコーチ“初めて”直接指導

[ 2011年4月24日 06:00 ]

藤川(手前)と話し込む小林宏

 阪神・小林宏投手(32)が2人の投手コーチから初めて本格的な直接指導を受けた。室内練習場でキャッチボールを行っていたところに、まずは山口投手コーチが歩み寄る。軸足(右足)から踏み出す左足への体重移動を確認すると、次に投球時の体の向きを指南。「腰がこっちを向いとるぞ」。同投手コーチが実際に向き合いながら、やや開きが早くなっていたポイントを左から右へと修正した。

 特別授業を終えた小林宏は「中身は秘密です」と明かさなかったが、山口コーチのあとは久保投手コーチからも身ぶり手ぶりでの指導が行われた。オフにロッテからFA移籍。すでに実績十分な32歳だけに、これまで指導をされる場面はほとんどなかった。それでも「まだ納得のいくボールが全然いってない」と本人が話したように、7試合で2失点と本調子には至っていない。山口コーチも「初めて見たときから気にはなっていたし、これからもチェックしていくよ。もっとコントロールもキレも良くなってほしいからね」と口にした。

 開幕から10試合で7試合に登板。シーズンに換算すれば100試合ペースとなる。だが、メジャー行きを断念してタテジマに身を染めた右腕は言い切った。「疲れもないし連投も気にならない。そういう覚悟で来てるんで」。球児の前、チームの勝利に直結するポジションで、背番号41は与えられた登板機会を黙々とこなしていく。

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2011年4月24日のニュース