同年同一球団は史上初!今度は新井兄がサヨナラ劇打

[ 2011年4月23日 06:00 ]

<神・横>9回裏2死一、二塁、阪神の新井はサヨナラ打を放ちガッツポーズ

セ・リーグ 阪神4―3横浜

(4月22日 甲子園)
 阪神・新井貴浩内野手(34)が3―3同点で迎えた9回2死一、二塁で、右越えにサヨナラ適時二塁打。横浜の拙守にも助けられた劇勝で、連敗を2で止めた。19日の巨人戦で弟の良太内野手(27)がサヨナラ安打を放った3日後、兄がヒーローの座を奪い返した。同じ球団所属の兄弟選手が、同一シーズンにサヨナラ打を放つのは史上初の快挙だ。

 今度のサヨナラはお兄ちゃんが決めた。9回2死一、二塁。右越えの二塁打を放った新井は両手を上げてガッツポーズ。チームメートから手荒い祝福を受けた。

 3―3で迎えた9回、マートン、鳥谷が内野安打2本でしぶとく出塁。2死一、二塁の好機で1ボールから外角高めの直球に食らいつくと、打球は目測を誤って前進してきた右翼手・吉村の頭上を越えていった。19日の巨人戦(甲子園)では延長10回、弟の良太がサヨナラ打。その試合でも直前に好機を広げる安打を放っていたが、この日は自分で試合を決めた。今季ようやく3打点目だが、打率は・375でリーグ2位タイ。つなぐ4番として好調さを維持している。

 試合を決めたのが主砲なら、流れを引き寄せたのはマートンと藤川だ。マートンは2回に先制二塁打で8試合ぶりの打点を稼ぐと、1点を追う7回は左翼席へ貴重な2号ソロ。三塁内野安打で出塁した9回は新井の一打でサヨナラのホームを駆け抜けた。直前の9回は同点の場面で登板した守護神・藤川が3者連続三振で真弓監督も「流れを変えてくれた」。チームは再び貯金1。僅差の試合をものにした勢いで一気に上位進出をうかがう。

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