4連敗危機救った!朴賛浩7回0封来日初勝利

[ 2011年4月23日 06:00 ]

<オ・西>西武打線を7回無失点に抑え、来日初勝利の朴贊浩

パ・リーグ オリックス2―0西武

(京セラD)
 オリックスは負ければ今季最多の4連敗。そんな苦しい状況下で元メジャー腕の朴賛浩(パク・チャンホ)が、7回3安打無失点で来日初勝利。お立ち台での第一声はかすかに震えていた。

 「ありがとう。カムサハムニダ」。お立ち台ではまず日本語と韓国語で感謝の言葉を口にした。

 「連敗を止めた価値ある1勝。ウイニングボールは自分のコレクションの1つに取っておきたい」。2回だ。1死満塁から山崎浩の浅い中飛で三塁走者の李承ヨプ(イスンヨプ)が本塁へ突入。同じ韓国の同僚が必死のスライディングで先制点をもぎ取ってくれたことで奮い立った。最速145キロの直球に外角へのスライダー。コリアンエキスプレスと形容されたかつてのスピードはなかったが、相手打線に的を絞らせなかった。

 東日本大震災発生後はチームで誰よりも早く、3月15日に1000万円の義援金寄付を発表した。梨恵夫人は東京出身。家族も日本に在住しているからこそ人ごととは思えなかった。自身もドジャース時代の94年にロサンゼルスで地震を経験。「表に出たら建物が破壊され、びっくりした。3月11日はあの時の記憶がよみがえった」という。

 「KOREAN DAY~がんばれ日本~」と銘打たれた今回の3連戦。登板前は夫人が作ったチャーハンとキムチで腹ごしらえした。アジア人最多のメジャー通算124勝を誇る右腕は「きょうはコリアンデーで意味のある日。韓国の方も多かったし、きょうの1勝はうれしい」と日本での初勝利を喜んだ。

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2011年4月23日のニュース