ついに目覚めた!今季27打席目 中田V1号

[ 2011年4月22日 06:00 ]

<オ・日>2回、中田(右)は1号先制ソロを放ち得意げな表情で真喜志コーチとハイタッチ

パ・リーグ 日本ハム4―0オリックス

(4月20日 京セラD)
 日本ハムの悩める大砲・中田のお目覚めだ。今季27打席目での1号。22日の22歳誕生日を自ら前祝いする待望の一発が、チームを同率首位に押し上げた。

 「打った瞬間いったと思いました。自分のスイングができれば結果はついてくる。自信を持ってやっている」。2回1死。先発フィガロが1ボールから投じた150キロの直球をフルスイングで捉えた先制ソロは、弾丸ライナーで左翼席に突き刺さった。

 両脇を締めてコンパクトに振り抜く新打法。そして周囲の意見を聞く姿勢をオフに大阪桐蔭の先輩・西岡(ツインズ)から学んだ。わが道を行くスタイルからの変身。キャンプインした2月1日、福良ヘッド兼打撃コーチに「教えてください」と頭を下げた。以来、続くマンツーマン指導。チェックポイントが分かるから不振に陥っても焦らないのだ。

 開幕前は対外試合で計8本塁打も、開幕後は5試合無安打。新打法を意識するあまり甘い球を見逃すケースが増えたが、フルスイングは忘れなかった。19日の同カード(ほっと神戸)、今季20打席目で初安打。重圧から解放された前夜は2安打3打点と復調し、ファーストストライクを積極的に叩く意識が戻って豪快なアーチにつなげた。

 5回は四球、9回は中前打で追加点を演出。梨田監督も「どっしりしている」と目を細めた。4連勝。開幕ダッシュに失敗した昨季と違うのは、心身とも成長した中田の存在だ。

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