沢村、2戦目でプロ初勝利!巨人、貯金1で2位浮上

[ 2011年4月21日 20:48 ]

6回、巨人1死満塁、ラミレスが左前に2点先制打を放つ

セ・リーグ 巨人3―1阪神

(4月21日 甲子園)
 巨人の新人沢村がプロ初勝利。制球はやや乱れたが、変化球をうまく交えながら7回を6安打1失点。打線は6にラミレスの2点適時打で先制し、8回にも1点を加えた。阪神は序盤の好機を生かせず、岩田を援護できなかった。

 初回、巨人は3者凡退。脇谷の打席ではブーイングが起きた。
 その裏、巨人・沢村は1、2番を簡単にアウトに取った後、鳥谷、新井貴ともに中前打。続くブラゼルに四球を与え、いきなり満塁のピンチ。しかし6番・金本を三飛に打ち取り0点に抑えた。

 2回はともに走者を出したが無得点。前夜4の4だった巨人・長野はこの試合の第1打席でも中前打を放ち5打席連続安打となった。

 3回の巨人。先頭の加藤が四球で出塁。9番沢村はバントするが、城島はちゅうちょせず二塁に送り加藤はアウト。沢村が一塁に残って次打者の坂本が中前打を放ち、1死一、二塁。ここで脇谷がライナー性の中飛を打ち上げ2死となったが、二塁走者の沢村が飛び出しており、二塁に送球され併殺完成。沢村の2つのミスが響き、無得点に終わった。

 その裏、阪神は平野が左中間二塁打を放つ。流れが動いたかと思わせたが、そこは大物ルーキー。沢村は落ち着いて鳥谷遊ゴロ、新井貴、ブラゼルを連続三振に斬り、得点を許さなかった。序盤を終えて沢村のピッチングについて川口投手総合コーチは「立ち上がりはピンチだったけれど何とか抑えてくれた。攻めるというよりは小さくまとめるきれいなピッチングをしようとしていた。マウンドに行ったときに“もっと荒々しさを出していきなさい”と言った。ほどよくバラけているのが今はプラスになっている。0で抑えることが大事」と感想を話した。

 5回、阪神の攻撃。岩田、マートンと倒れた後、2番平野がプッシュバント。沢村は取れず二塁・脇谷が取ったが平野は一塁ベースを駆け抜けていた。技ありの一打だが、沢村はここでも落ち着いて鳥谷を三振に取り後続を断ち、大物ぶりを見せた。

 続くO行進。阪神・岩田に対し「前回登板よりもカット・スライダーがキレているしシュート系も良い。長打を望めるような投球はなかなかしてこない。攻撃陣は粘れているがつながっていない」(巨人・吉村打撃コーチ)と打ちあぐねていた巨人打線。しかし6回、やっと試合が動いた。先頭の沢村が四球出塁。坂本は遊ゴロで沢村が二塁でフォースアウト。走者が入れ替わって脇谷が左前打で続くと、小笠原は四球で1死満塁。ここで4番ラミレスが左前適時打を放ち2点を先制した。プロ初勝利を懸けて力投するルーキー沢村を援護する一打。4番打者の務めを果たした主砲は「沢村がいい投球をしていた中で、先制点をたたき出せてよかった。狙い通り、高めのスライダーを打てたよ」と喜んだ。

 しかし、阪神も負けていない。その直後、先頭の新井貴が左前打、そしてブラゼルの打球は左中間を大きく割り、その間に新井貴が一塁から一気にホームイン!1点を還した。

 沢村は7回も続投。マートンに中堅へ大飛球を打たれたが、長野がフェンス際キャッチするファインプレーなどもあり3人で仕留めた。

 沢村の好投に応えたい巨人。8回、1死から代わった渡辺からラミレスが四球、さらに谷の代打・高橋も連続四球で一、二塁。打席には甲子園に滅法強い長野。その通り、左越えに適時二塁打を放ち1点追加。なおも代打・亀井の敬遠四球などで2死満塁となったところで沢村の打順に代打・田中大が出され、沢村はここで交代。田中は凡退したが、巨人にとって大きな1点が入った。

 巨人は9回を前夜同様ロメロに託した。ロメロも期待に応え3人で攻撃を終わらせ試合終了。初勝利が決まると、沢村はベンチを出て淡々とした表情でナインを出迎えた。初めてのヒーローインタビューで「球児あこがれの甲子園で投げられて楽しかった。大事な3戦目を任されたので頑張ろうと思って投げた。立ち上がりは最悪だったが、(内野陣に)声をかけてもらって頑張れた。ただ、勝ったことだけはよかったが、中継ぎの方が大変なので今度は完投を目指したい。ウイニングボールはたぶん両親に渡すと思う」と静かに話した。

 巨人はこれで阪神戦勝ち越し。4勝3敗で貯金1として2位タイに浮上した。

 ▼巨人・ラミレス(6回先制適時打)沢村が良いピッチングをしている中で先制点を叩き出すことができて良かった。打席の中では低めは捨てて高めを意識していた。狙い通り高めにくるスライダーをうまく打てたよ

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