岩隈、9回1失点2勝目…星野監督も絶賛

[ 2011年4月20日 06:00 ]

<ソ・楽>決勝打を放った松井稼を出迎える岩隈

パ・リーグ 楽天2―1ソフトバンク

(4月19日 ヤフードーム)
 ベンチで勝利を見届けた岩隈は会心の笑みを浮かべた。9回5安打1失点。120球を投げ抜いたエースの意地が自らに2勝目をもたらした。

 「みんなで戦ってもぎ取った1勝。いい集中力で投げられました」。3回まで完全投球。序盤は直球主体で力でねじ伏せ、中盤以降はフォークでソフトバンク打線をほんろうした。その結果が10奪三振。和田とのエース対決で先にマウンドを降りなかった。

 開幕戦は被災球団としてのプレッシャーや調整不足も重なった。それでも勝った。2度目の登板では本来の鋭い腕の振りが戻った。最速は146キロを計測。「(直球は)強さも切れもあった」と振り返り、めったに口にしない「調子がいい」という言葉も吐いた。佐藤投手コーチは「腕が上がっていて、上から投げ下ろしていた」と評した。

 「開幕の時の3倍ぐらい力があったね」と星野監督に絶賛された岩隈は東北の人々に向かって再びメッセージを送った。「とにかく今は全力プレーでやっている。いい雰囲気でやれているし、これからも勝利を届けたい」。投げれば勝つ。それが今季の岩隈だ。

 ▼楽天・スパイアー(3セーブ目)星野監督に勝利を届けることに喜びを感じている。

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2011年4月20日のニュース