巨人、東京ドームで減灯練習へ…本拠開幕に備え

[ 2011年4月19日 06:00 ]

阪神戦を翌日に控え、敵地に乗り込み自信の表情を見せる巨人・原監督

 巨人が5月3日の阪神との本拠地開幕戦に向け、23、24日に節電した状態の東京ドームで練習を行うことになった。減灯などで通常の40%の節電状態でのプレーや観客席の安全確認が目的。電力問題を考慮しながら、本拠地の戦いに備える。

 当初、22日からは東京ドームで中日3連戦が予定されていたが、東日本大震災の影響で中止となった。球団では東京ドーム側と協力し、1日当たり約4万キロワット時(kwh)から冷暖房、照明などで40%の節電計画をすでに発表。原監督は「試したい。支障を来さないのであればね。まず体験してどうなのか把握したい」と話しており、中止期間を利用した本拠地練習を組み込んだ。今回の練習でプレーはもちろん、観客席へのファウルボールの危険性もチェック。当日は実際に選手が打った打球でスタンドでの安全性も確認する。

 既に東京ドームの10倍を超える57万kwhを消費する東京ディズニーランド(TDL)でも節電を実施して営業を再開。計画停電も見送られていることから、現状では5月3日に予定通り東京ドームで試合が行われる方向だ。チームが本拠地に戻るのは3月3日のオープン戦西武戦以来51日ぶり。夏場には移動電源車を投入してさらに2、3割の節電も行う。原監督は「もう1カ月以上でしょ。われわれの家みたいなものだしね。やっぱり帰れれば落ち着くというかね」とホームでの試合を心待ちにした。

 ▽近年の巨人の東京ドーム成績 リーグ優勝を決めた08年は42勝22敗で勝率・656。同じく優勝した09年も40勝20敗3分けで勝率・667。3位に低迷した昨季も41勝22敗で勝率・651だった

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2011年4月19日のニュース