“持ってる”新人勝利一番乗り!斎藤「夢でした」

[ 2011年4月18日 06:00 ]

<日・ロ>プロ初勝利の斎藤はウイニングボールを手に笑顔を浮かべる

パ・リーグ 日本ハム8-4ロッテ

(4月17日 札幌ドーム)
 野球をやっていて良かった――。日本ハムの斎藤佑樹投手(22)が17日、ロッテ戦にプロ初登板。本拠・札幌ドームに集まった3万7863人のファンの前で、5回6安打4失点(自責1)ながら白星を手にした。「持ってる男」は今季の新人でも勝利投手一番乗り。早実―早大とエリートコースを歩み続け、大きな注目の中で重圧をはねのけての勝利に黄金ルーキーは目を潤ませた。これからも日本全国に元気と勇気を与え続ける希望の星となる。

 はにかんだような最高の笑顔。斎藤の両目は心なしか潤んでいるようだった。デビュー戦で勝利投手。それも新人一番乗りの白星だ。本拠地でのお立ち台。思う存分、全身に大歓声を浴びた。

 「この1勝は野球を始めたときからの夢でした。野球ができる喜びを感じて投げることができた。野球をやっていることにあらためておもしろさを感じた」。そして続けた。「野球をやっていて良かった」と――。

 緊張の初マウンドだった。試合前、ベンチで深呼吸を繰り返す顔は緊張でこわばる。吉井投手コーチは「ユニホームの上から心臓がバクバク動いているのが見えるみたい。この子も人の子なんやなあ」と思ったという。格段に違うプレッシャー。開幕前の実戦では痛打を浴びるシーンもあった。試合後には「自分の実力も分かって、足元を見たときに葛藤や不安な気持ちもあった」と正直な思いを明かしたが、投球は冷静そのものだった。

 負けず嫌いの斎藤らしいがむしゃらな姿。「王子」と呼ばれ優等生イメージが強いが、本当はやんちゃで勝ち気な顔を持つ。1歳で机からダイブして鎖骨を骨折。2歳の時は内出血で頭部が腫れ上がり入院しても、ベッドで跳びはねていたという。早大時代も練習メニューの意図を理解するまで首を縦に振らなかった。そんな斎藤が手にした初勝利。その瞬間をベンチで待った6回以降の4イニングは「あっという間に過ぎていった」。アマ時代に一度も持ち帰らなかったウイニングボールを大事そうにズボンのポケットにしまったのも、喜びの大きさの表れだった。

 登板日を告げられたのは2週間前、本拠地での練習中。「“任せてください”とは言えないけど。うれしかった」。梨田監督は「きょうは100点」と目尻を下げた。次回先発は中6日で24日の楽天戦(ほっと神戸)。「野球選手として続けていくためには1勝に満足せず、高みを目指していきたい」。さらに上へ。斎藤にとってこの白星は序章にすぎない。 

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