横浜“変わった”11年ぶり!開幕カード勝ち越し

[ 2011年4月15日 06:00 ]

<横・中>4回、ハーパーの適時二塁打で一塁から生還する村田。捕手は谷繁

セ・リーグ 横浜7-1中日

(4月14日 横浜)
 横浜の主将・村田が会心の笑みを浮かべて言った。「11年前はみんな学生でしたよ」。昨季のリーグ覇者・中日を相手に00年以来の開幕カード勝ち越しを決めた尾花監督も「選手も(今年は)戦えるという気持ちになったでしょう」と満足げに振り返った。

 ベンチの盛り上がりが最高潮に達したのは4回だった。村田が左前打で出塁して無死一塁。次打者ハーパーの中越え二塁打で、村田が迷わず本塁へ激走する。タッチをかいくぐって滑り込むクロスプレー。右足を捻挫しながらも気迫の生還を果たした。

 昨年までにはない光景。それは攻撃面でも同じだ。「マシンガン打線」で日本一に輝いた98年に打撃コーチを務めた高木由一コーチが8年ぶりに1軍復帰。近年は一発狙いで大振りになっていたナインに、キャンプから2大テーマを徹底させた。

 (1)インサイドアウトのスイングで内角球も右方向へ打つ(2)相手投手に球数を投げさせる粘り――。5回は1死から石川が12球粘って四球を選び、村田が内角シュートを強引に引っ張らずに中越え二塁打を放つなど一挙4点。チームの意思統一が象徴された攻撃で、昨季2度の対戦で計14回2/3を無失点に抑えられた岩田をKOした。

 平日のデーゲームながら3試合とも1万人以上のファンが集まった。「今年(の横浜)はちょっと違うという印象も(ファンに)与えられた。これを継続することが大事」と村田。目の色を変える主将に触発され、3年連続最下位からの脱却にナイン一丸となる。

 ▼横浜・高崎(5年目で開幕ローテーションに抜てきされ7回1失点)キャンプから変化球でストライクを取れるようにやってきた。腹をくくって投げた。

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