尚成、移籍後初勝利!“歴史的な日”飾った

[ 2011年4月15日 06:00 ]

<エンゼルス・インディアンズ>延長11回から2イニングを投げ初勝利を手にした高橋

ア・リーグ エンゼルス4-3インディアンス

(4月13日 アナハイム)
 エンゼルスの高橋が、移籍初勝利となるメジャー11勝目をマーク。日米通算90勝目を挙げた。延長11回から5番手で登板し、2イニングを完全投球。チームが延長12回サヨナラ勝ちを収め、白星を手にした。

 「先発投手と、あそこまでつないだリリーフ投手がいたからこそ勝ちがついた。大事にしたい」

 ブルペンからの調子の悪さを立て直した。変化球の制球が乱れていたため、90マイル(約145キロ)の直球を駆使。丁寧にコースを突き、打者6人全員の決め球を直球で仕留めた。マイク・ソーシア監督も「“0”を重ねて勝つチャンスを与えてくれた」と目を細めた。

 エ軍にも日本人にとっても歴史的な日に、白星を刻んだ。10年前の01年4月13日はマリナーズ戦で長谷川滋利(スポニチ本紙評論家)とイチローが対戦。これが大リーグ史上初の日本人投手―野手の対決だった。「長谷川さんの存在はこのチームで大きい。いろんな人が“シゲはいいヤツだった”と言う。僕も、長谷川さんのような人間性を出せればいい」と高橋。昨季メッツでのマイナー契約からはい上がり、エ軍での2年契約をゲットした左腕がフル回転で恩返しする。

 ▼01年4月13日・エンゼルス―マリナーズ戦 エ軍が1点ビハインドの9回表2死、8回途中から登板していた長谷川とイチローが対戦。これが日本人投手VS野手の初対戦となり、初球の直球を遊撃内野安打という結果だった。9回裏にマ軍の佐々木が逆転サヨナラ本塁打を浴びて敗戦投手となり、勝利投手は長谷川。日本人大リーガー3人が同一試合で出場したのも史上初だった。

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