岩隈「1つでも大きな勝利を」鉄平「元気を届ける」

[ 2011年4月9日 06:00 ]

避難所などを訪問するため、車に乗り込む楽天の岩隈

楽天・監督、選手 宮城の避難所訪問

 岩隈、鉄平ら9選手は女川町の避難所を訪問した。海に近い場所とあって、津波の被害は甚大。チームの訪問先4カ所のうち、津波の爪痕が最も残っていた。

 道中は一面ががれきの山。避難所ではキャッチボールやサインなどを行ったが、目の前には電車が横転していた。テレビだけでは分からない現状を目にした岩隈は「最初は町が信じられない状態で言葉が出ませんでした」と声を詰まらせた。現実を受け入れるまでに時間がかかったが、避難所で暮らす人々と交流し「全力プレーで1つでも大きな勝利を届けたい。女川町はもちろん、被災地全体を笑顔にしたい」と固く約束。鉄平も「クライマックス、日本シリーズと進み、みんなに幸せと笑顔、元気を届けるシーズンにしたい。今年は勝ちます!」と力強く宣言した。

 ≪青山 少女に優勝誓う≫大曲小では青山が片山、土屋らと持参した野球道具を使って子供たちと遊んだ。軟らかいボールを優しく投げると、子供たちは興奮しながらバットを振った。幼い女の子に「優勝してください」と声を掛けられ、「ありがとう。優勝するから応援してね」と笑顔でサインと握手をした。開幕ローテーション入りを果たした右腕は、14日のロッテ戦(QVCマリン)で今季初先発が濃厚。優勝の約束を果たすため、2桁勝利を目指す。

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2011年4月9日のニュース