前田智、実戦復帰でいきなり“勝負強さ”見せた

[ 2011年4月7日 06:00 ]

<広・横 練習試合>7回1死一、三塁、代打・前田智(左)は右前適時打を放ち永田コーチとタッチ

練習試合 広島3-0横浜

(4月6日 マツダ)
 猛虎を叩いての開幕ダッシュへ、頼れる男が戻ってきた。「右半腱様筋(右太もも裏)損傷」でリハビリを続けていた広島・前田智が3月21日ソフトバンク戦(マツダ)以来の試合出場。オープン戦、合同練習を通じて初打点となる適時打を放つなど、衰えない存在感と実力を示した。

 集中力が違った。2点リードで迎えた7回1死一、三塁、横浜・ハミルトンの3球目、140キロの低め直球を巧みなバットコントロールで右前へと運んだ。足が万全ではないため、一塁までは軽いランニング。代走が出て戻ったベンチではナインのハイタッチ攻めが待っていた。「本人も今季に期する思いは強いだろうし、ショックだったと思う。早い段階で戻ってきてくれて良かった」。野村監督も背番号「1」の背中を叩き、ベテランの仕事をたたえた。

 例年よりも前田智の存在が重みを増す。今季ルールでは試合時間3時間30分を超えて、新しい延長回に入らない。勝負どころとみれば、起用が前倒しになる可能性が高い。「彼の持つ勝負強さを出してくれた。今年の状況だと代打の切り札になるが、いい結果を1打席で見せてくれた」。指揮官も勝負強さに絶大な信頼を置く。12日開幕戦から阪神を叩き、スタートダッシュを実現するためにも、出場が微妙とみられた切り札が間に合った事実は大きい。

 前田智は「何もありません」とだけ残し、球場を後にした。言葉はいらない。ベンチで相手ににらみを利かし、結果で雄弁に語る。

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