由規イメチェン!新球効果で内野ゴロ12個

[ 2011年4月7日 06:00 ]

<練習試合 中・ヤ>6回を3安打1失点と好投した由規

練習試合 ヤクルト3-1中日

(4月6日 ナゴヤドーム)
 今年のヤクルト・由規は違う。中日打線を3安打に抑えて6回1失点。最速153キロの剛球はそのままだが、奪三振数はわずか3だ。代わりに18個のアウトのうち12個を内野ゴロで奪った。打たせて取る新スタイルを「変化球でカウントを取ったり、決め球として使うことができた」と振り返った。

 新球の導入で幅が広がった。昨季はチェンジアップの精度によって、配球が直球とスライダーの2択になる試合もあった。選択肢を増やすため、ツーシーム習得にも着手したが制球面で苦戦。そこで高速スライダーの名手・伊藤投手コーチからカットボールの手ほどきを受け、奏功した。得意のスライダーにも相乗効果があった。初回、6回はともに1死一塁で和田と対戦し、いずれもスライダーで併殺打。荒木チーフ兼投手コーチは「いろんな残像があればスライダーが有効に使える」と説明した。

 東日本大震災で故郷の仙台市は大打撃を受けた。実家はいまだ風呂が使えず、親戚宅でもらい風呂。被災地の友人と連絡を取り合い、自分にできる支援を模索する。母校・仙台育英の佐々木順一朗監督に指導された「ピンチの時こそ笑顔になりなさい。笑顔が人に与える影響は大きいよ」という言葉を今、かみしめている。

 「今年は特別な1年。技術うんぬんでなく気持ちをつくっていきたい。ピンチの時は、いつも以上に何としても抑えてやろうという気持ちが強くなった」。大震災以降の登板は4試合で17回1失点。剛に加えて柔も身につけた21歳右腕が、故郷に笑顔が戻る日まで気迫で投げ続ける。

 ≪昨季は少ない“内野ゴロ”≫由規(ヤ)は昨年リーグ5位の149奪三振。9イニング換算の奪三振率は8・00でリーグ3位と抜群の球威を武器に自己初となる2桁の12勝をマークした。半面、内野ゴロは少なく、25試合に登板して10個以上の内野ゴロを打たせたのは3分の1にも満たない7試合。球威が増してきた8月以降は10試合中、8月5日の中日戦(10個)だけだった。

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