新井 東野、内海打って“苦手イメージ”払拭や!

[ 2011年4月5日 06:00 ]

 願ってもない“予行演習”がやってきた。阪神の新井貴浩内野手(34)が4日、5日から2日間行われる巨人との実戦形式の合同練習(相模原)でともに先発予定の東野、内海のエース級2人の攻略を宣言した。

 「巨人の左右のエースだから。彼ら2人を攻略していかないといけない。開幕の間近になっているから。今年のタイガースは嫌だなとイメージを与えることが大事」

 言葉に力を込めたのもうなずける。昨年、チームは東野に対して4試合で0勝2敗の対戦打率・238。内海も対戦打率こそ3割を超えるが5試合で1勝3敗と負け越している。新井も内海こそ11打数5安打と打ち込んではいるが東野には10打数1安打と沈黙。「内海にしてもあんまり打っているイメージはないから」と苦手意識をぬぐえないでいることは確かだ。

 だからこそ開幕前にぶつかるこの“2連戦”は自身、そしてチームにとっても特別だ。ここで悪いイメージを払拭(ふっしょく)できればシーズン中も精神的に優位に立てる。新井は「直接(対決)で勝ち越していかないといけないから。そのためにも看板の2人を打っていかないと」とあらためて“宿敵撃ち”の決意を固めた。

 労組・プロ野球選手会会長として開幕延期問題に直面し奔走した。心身の疲労から一時は実戦で24打数無安打の不振に陥った。それでも3月30日の中日との合同練習(京セラド)で放った左翼への3ランを号砲に3日の横浜との合同練習(横浜)では4安打。開幕を目前に控えバットは確実に上昇カーブを描いている。「いい投手だし追い込まれたら特に厳しくなる。自分から積極的に仕掛けていきたい」。宿敵との開幕前最後の腕試し。主砲の目は戦闘モードに突入していた。

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2011年4月5日のニュース