阪神 “Gキラー”隠し 中8日で開幕戦へ

[ 2011年4月1日 10:26 ]

能見はキャッチボールで調整する

 開幕投手に内定している阪神・能見篤史投手(31)が4月3日の慈善試合・横浜戦(横浜)から中8日で、12日に迎える広島との開幕戦に向かうことが3月31日分かった。

 当初は4月5日の合同練習・巨人戦(相模原)から中6日で4・12へ向かうプランだったが、チームは開幕3カード目に巨人と激突するため、“Gキラー”を徹底的に隠す方針に切り替えた。

 大役までの道筋が鮮明になった。4・12開幕戦までチームの実戦機会は残り6戦。先発ローテーションを6人で回すことを考えれば、ここから猛虎は総仕上げの段階へ突入していく。すでに開幕投手に内定している能見は、4月3日の慈善試合・横浜戦(横浜)から中8日で広島との開幕戦(甲子園)に挑む。

 当初は4月5日の実戦形式の合同練習・巨人戦(相模原)から中6日で開幕戦に向かうプランだったが、3月27日夜に発熱。同月29日に予定していた登板を回避した。アクシデントがあったとはいえ、すぐさま全体練習に合流できたように、軽症ですんだのは幸いだった。左腕の調整法に多少の狂いが生じたマイナス面を差し引いても、チームにとってはこれが“好転”した形となった。

 巨人とは開幕3カード目に本拠・甲子園で対戦する。順調にいけば、4月19日巨人戦の初戦マウンドは能見が上がることになる。シーズン序盤に早くも激突する宿敵との一戦。発熱によって生じた調整法の変化で、前哨戦の登板がなくなった意味は大きい。エースを巨人戦の本番まで隠し通すことができるのだ。

 能見は昨季巨人戦に5試合登板し、無傷の3勝をマーク。09年7月19日の東京ドームから7連勝中と抜群の相性を誇る猛虎最強の“Gキラー”だ。

 この日、京セラドームであった全体練習に参加。キャッチボールや強めのランニングなどで調整を終えた。発熱の影響や登板間隔などについて問われた左腕は「大丈夫です。問題はないです」と力強い言葉を残した。調整にわずかな狂いがあったとはいえ、やることは変わらない。自身初となる開幕投手の大役にも平常心を貫く。

 開幕前最後の調整登板となる4月3日の横浜戦。「イニングを長く投げたい。投げないよりは投げた方がいいので」と話したように、6~7回を目安にマウンドへ上がる。「やっと4月中に試合が決まったんでね」。東日本大震災の影響で、4・12セ、パ同時開幕が決定したのは3月24日のこと。日程は二転三転して決着したが、エースのハートはいっさいブレていない。

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2011年4月1日のニュース