ありがとう東北ナイン…涙浮かべ「よく戦った」

[ 2011年3月28日 12:27 ]

<大垣日大・東北>避難所でテレビ観戦しながら東北高を応援する被災者ら

第83回選抜高校野球1回戦 東北0―7大垣日大

(3月28日 甲子園)
 大きな地震と津波で被災した宮城県では28日、東北高関係者や被災者らが選手に拍手や声援で応援した。敗戦が決まると目に涙を浮かべる人も。各地から「よく戦った」「ありがとう」とたたえる声が相次いだ。

 東北高泉キャンパス(仙台市泉区)では、食堂に3台のテレビを設置。生徒や教職員、地元住民ら約100人が集まり、試合を見守った。鳴嶋雄策さん(85)は、選手らが水の配給などを手伝ってくれたことに感謝を示し「運動選手らしく、気持ちが良かった。いい試合だった」とたたえた。

 宮城野区の避難所では多くの被災者がテレビに見入ったが、大差がついた終盤はまばらに。主婦丸山八重子さんは「満足に練習できない中、よく頑張ってくれた」と話した。宮城県南三陸町の歌津中学校では大画面モニターでの観戦が企画されたが、電波を受信できず中止に。及川善勝さん(66)は「気晴らしに見に来たのに」と残念そうだった。

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2011年3月28日のニュース