東北ナインに強力援軍!九州国際大付が友情応援

[ 2011年3月26日 06:00 ]

第83回選抜高校野球大会

(甲子園)
 学校が所在する宮城県仙台市が甚大な被害を受けた東北(宮城)に心強い援軍が現れた。東北OBで前監督の若生正広監督(60)率いる九州国際大付(福岡)の応援団が、東北を友情応援することになった。

 東北は大会第6日の第1試合で大垣日大(岐阜)と対戦するが、東日本大震災の影響で一般生徒を含む応援団は甲子園に来ることができない。そこで同日の第2試合に出場する九州国際大付が友情応援を買って出た。さらに福島と岩手の関西県人会からも応援の申し出が来ているという。

 東北を支援する動きが徐々に広がりを見せる中、ナインは兵庫県西宮市内の練習場で約2時間の練習を行った。上村主将は「最初のころに比べれば、だいぶ調子は上がってきています」と28日に迫った出陣に向け手応えを感じ始めている様子。大阪入り後は、宿舎にOGでプロゴルファーの有村智恵をはじめ、さまざまな人から支援物資が届いているという。河西部長は「水も50ケースぐらいいただいたので、何とか持ち帰って避難所で配りたい」と話した。

 <西宮の女性が水彩画贈る>東北の練習中には近所の卓球仲間というグループが応援に訪れ、球場付近の風景が描かれた大きな水彩画が贈呈された。作者の西宮市の女性(74)は「ここ一帯は阪神大震災の時に仮設住宅だった。経験しているから気持ちが分かる。兵庫の高校より応援している」と話した。

続きを表示

2011年3月26日のニュース